昨季から出場試合負けなし!新潟GK吉満 今季初のホーム白星と連勝導く 3日FC東京戦

2025年5月3日(土)4時30分 スポーツニッポン

 J1新潟は3日にホームで明治安田J1リーグ第14節のFC東京戦に臨む。J1デビュー戦から3試合連続の先発出場が濃厚なGK吉満大介(32)は、大声援を受けてのプレーを楽しみにしている。高いコミュニケーション能力で安定感をもたらし、昨季まで指揮官だった松橋力蔵監督(56)率いるFC東京から、今季初のホーム白星と連勝を勝ち取る。

 第12節の柏戦では32歳でJ1デビューを飾り、前節の広島戦は零封勝利に貢献。両アウェー戦で存在感を示し、昨季から出場試合で負けていない吉満は、念願のJ1ホーム戦を前に高鳴る気持ちを抑えるように言った。

 「ホームで声援を受けながらプレーしたい、と何度も思った。最高のサポーターの前で(今季は)勝てていない。勝ち点3(の喜び)をみんなで分かち合いたい」

 昨季はルヴァン杯プレーオフラウンド第1戦の長崎戦(○2—1)に出場したのみ。今季もルヴァン杯2試合に出場していた中で、安定感や精神的支柱としての役割を買われて柏戦で先発に抜てきされた。そして真価を発揮したのは広島戦。「選手間のコミュニケーションが多かった」と前線の選手とも意思疎通を図り、ビルドアップに参加してパスをつなぎ続けた。

 守備では最終ラインのコントロールだけでなく、集中力が途切れたり、疲れが見えたりした選手に「(後ろから)一番見えるので心の支えになったら」と大きな声で鼓舞し続けた。陰でもチームを支え、3試合ぶりの無失点で、4試合ぶりの勝利を引き寄せた。

 大型連休期間のホーム戦。6歳の長男と5歳の長女も「休みなので、たぶん来る」と照れくさそうに言い、いいところを見せるつもりだ。負けられない理由は他にもある。敵将は昨季まで3年間新潟を率いた松橋監督。残留争いやルヴァン杯準優勝など、濃密だった昨季をともに過ごし「本当に芯が強い監督。その意思を受け継いでいる既存の選手は多い」と力を込める。

 その上で、上回る。昨季までに築いたパスサッカーと、縦に鋭い攻撃の融合を目指すスタイルを構築中のチームに「新潟史上最高へ向けて、少しずつ成長している」と手応えもある。進化を見せて松橋監督に恩返しする。

 ○…今度こそホーム初勝利を目指す。樹森監督は、松橋監督との対決に気合十分。昨年9月からリーグ戦はホームでの勝利がなく「ホームは絶対に勝ってやろうという思いが僕自身も強すぎた」と振り返り、FC東京戦は攻守ともにまずはスタイルの発揮を目指す。松橋監督との一戦は「意識するな、という方が選手たちは難しいかもしれない」と言い「いい意味でモチベーションに変えて戦いたい」と気を引き締めた。

 ○…FC東京は3勝4分け6敗で16位。17位の新潟とは勝ち点差1だ。先制した試合は3勝1分けだが、被先制試合は2分け6敗と先制点が鍵になりそう。クロス数はリーグ最少で、縦に速く攻めるスタイル。チームの11得点中、半数近い5得点が後半31分以降。一方、15失点中、12失点が後半で、特に後半16分以降に10失点している。

スポーツニッポン

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