アマ9冠・堤麗斗NYプロデビューは判定勝ち ぐらつかせた左オーバーハンドにタイソン氏「Wao!」
2025年5月3日(土)7時26分 スポーツニッポン
◇プロボクシング フェザー級 堤麗斗(志成)<6回戦>レベール・ウィッティントン(米国)(2025年5月2日 米ニューヨーク タイムズスクエア)
アマチュアボクシング9冠の堤麗斗(22=志成)が2日(日本時間3日)、米ニューヨーク・タイムズスクエアで開催された大型興行でプロデビュー。プロ1勝(1KO)2敗1分けの対戦相手レベール・ウィッティントン(25=米国)との6回戦に3—0で判定勝ちした。
車が行き交う夕方の繁華街のストリートに設けられたリングに、堤はイエローキャブ(タクシー)で乗りつけて登場。サウスポー対決で初回から接近戦を仕掛け、相手のジャブや左フックにひるまず前進すると、ロープに押し込んでボディーやアッパー、フックの連打などで攻め立てた。
2回残り1分、オーバーハンドの左が決まるとウィッティントンはぐらついてロープへもたれかかり、ゲストとして放送席に座った元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン氏(米国)も思わず「Wao!」と反応。その後もリーチがありパワフルなウィッティントンと打ち合い、ガードを固めた相手へのアッパーの連打やコンビネーションなど手数で勝った。採点はジャッジ2人がフルマークの60—54、1人が58—56だった。
堤はWBA世界スーパーフェザー級4位・堤駿斗(志成)の弟で、21年世界ユース選手権ライト級で金メダルを獲得。今年3月にA級でプロテストに合格して今月にはリング誌とアンバサダー契約を結び、同誌が主催するタイムズスクエア興行でのデビューが決まっていた。