ソフトバンク・川瀬「皆さん、やりました!」代打逆転サヨナラ打!!9回2死からミラクル

2025年5月3日(土)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク4—3ロッテ(2025年5月2日 みずほペイペイD)

 9回2死からミラクル大逆転!ソフトバンクは2日、ロッテに逆転サヨナラ勝ちし、連敗を5で止めた。劣勢が続いて1—3で迎えた9回に2死走者なしから3連打で1点差まで迫り、なおも2死満塁の好機で川瀬晃内野手(27)が左中間へ2点二塁打。川瀬にとって昨年4月以来のサヨナラ打、チームは今季初のサヨナラ勝ちを収めた。この劇的な勝利をきっかけに最下位から巻き返す。

 歓声とともに打球は左中間を破った。1人、2人と走者が還る。仲間から手荒い祝福を受けた川瀬は思わず感極まった。涙をこらえきれなかった。

 「いろんなものがこみ上げてきました。今宮さんの体の状態が良くない中で、僕が出た時の結果を気にしていましたし、プレッシャーではないですが、どうしたらいいのか分からない時が多かったので」

 代打で劇的な逆転サヨナラ二塁打。涙が収まったヒーローはお立ち台で「皆さん、やりました!」と右手を突き上げた。

 1—3でビハインドのまま9回2死まで追い詰められ、6連敗が目前に迫っていた。土俵際で相手守護神・益田に襲いかかる。ベテランの中村がマルチ安打となる中前打、柳町も猛打賞となる右前打で続いた。牧原大の左前適時打で1点差まで迫る。石塚の死球で2死満塁となり、川瀬が渾身(こんしん)の一振りで決めた。

 出番は決して多いわけではない。その中で「また使ってみたいと思われるような、何か印象を残すことが大事」と試合に臨んでいる。しぶとい打撃が売りだが、ここ最近は思うような打撃ができていなかった。この9連戦の初戦だった4月29日にアーリーワークで広くなっていた踏み出す幅を修正。常にベストの準備をし、昨年4月27日の西武戦以来となる自身2度目のサヨナラ打につなげた。

 劇的な勝利で連敗が5で止まった。小久保監督も「奇跡に近い。2死からつないでね」と興奮を隠せなかった。依然として借金6で本拠地での成績は3勝11敗1分けと苦しい。もちろん、このままズルズルといくつもりはない。「勝ちは3つやしね。本当にファンにも申し訳ない。その分も巻き返したい」と力を込めた。

 開幕スタメンで残っているのは4番・山川のみ。周東、近藤、柳田、正木、今宮が故障離脱している。裏を返せばレギュラーを目指す選手にとっては絶好の機会でもある。川瀬は「チーム全員で勝った試合だと思います」と振り返った。チーム一丸となって逆襲を図る。  (木下 大一)

 H…牧原大が土壇場の9回にサヨナラにつながる執念のタイムリーを放った。2点を追いかける2死一、二塁の場面。益田のシンカーを左前適時打にした。この日は「7番・二塁」で先発出場して2安打1打点。「若い時みたいな気持ちに戻ってガムシャラにやるだけ」と話し巻き返しを誓う背番号8が苦境のチームを救う。

スポーツニッポン

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