【京王杯スプリングC】充実6歳馬が驚異のJRAレコードV!0秒7大幅更新に横山武騎手「レコードが出ている感じはしなかった」

2025年5月4日(日)6時0分 スポーツ報知

トウシンマカオ(右)が驚異のJRAレコード駆け(カメラ・荒牧 徹)

◆第70回京王杯スプリングカップ・G2(5月3日、東京競馬場・芝1400メートル=1着馬に安田記念の優先出走権、良)

 第70回京王杯スプリングC・G2が3日、東京競馬場の芝1400メートルで争われ、トウシンマカオ(横山武)が1馬身半差で快勝。従来の記録を0秒7も更新する1分18秒3のJRAレコードで重賞5勝目を挙げた。

 完璧なレース運びで日本レコードを塗り替えた。中団で脚をためたトウシンマカオは、直線で満を持して大外へ。残り200メートルで内のママコチャと一騎打ちになったが、再加速して1馬身半差をつけた。電光掲示板には驚異の1分18秒3。開幕3日目の府中の芝は前日に降った雨の影響で4Rまで稍重だった。そんななか、02年の新潟・NSTオープンでマグナーテンが記録した1分19秒0を大きく更新した。

 重賞5勝目。これまではすべて6ハロン戦だった。横山武は「1400メートルなので折り合いがメインになると思っていたが、はじけ方は良かった。レコードが出ている感じはしなかった」と体感を超える速さと振り返った。

 高柳瑞調教師は青葉賞のエネルジコに続く2週連続の重賞制覇。「枠も良かったし、流れもポジションも良かった。ジョッキーがうまく乗ってくれた」と満足げだった。陣営は左回り&7ハロンに関して、戦前から決して得意ではないと公言。それを覆す快走は、6歳で充実期を迎えた証明だろう。

 今後は優先出走権を得た安田記念には向かわず休養に入り、秋は昨年同様、セントウルS(9月7日、阪神)からスプリンターズS(9月28日、中山)の予定。昨年は首差2着に終わった電撃G1で忘れ物を取りに行く。(石行 佑介)

 トウシンマカオ 父ビッグアーサー、母ユキノマーメイド(父スペシャルウィーク)。美浦・高柳瑞樹厩舎所属の牡6歳。北海道新ひだか町・服部牧場の生産。通算成績は23戦8勝(うち海外1戦0勝)。総獲得賞金は4億4748万3000円(うち海外0円)。主な勝ち鞍は、京阪杯・G3(22、23年)、セントウルS・G2、オーシャンS・G3(ともに24年)。馬主は(株)サトー。

スポーツ報知

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