【高校野球】桐陽が創部初の春季東海大会進出…4番・鈴木琉樹空が8回に勝ち越し打…5日に聖隷クリストファーと決勝
2025年5月4日(日)7時36分 スポーツ報知
勝利に貢献した桐陽の鈴木琉樹空(左)と陸翔温兄弟
◆高校野球◇春季静岡県大会 ▽準決勝 桐陽5−2日大三島(3日・草薙球場)
準決勝が行われ、桐陽は日大三島を5−2で下し創部初の春季東海大会(24日開幕・三重)進出を決めた。4番の鈴木琉樹空(るきあ)左翼手(3年)が8回に勝ち越しの右前打を放った。ともに初優勝を目指す聖隷クリストファーとの決勝は5日午前11時半から草薙球場で行われる。
桐陽の鈴木兄弟で、22年春夏甲子園出場の強豪・日大三島撃破に成功した。同点の8回先頭、リードオフマンの弟・陸翔温(りとあ)三塁手(2年)が左前打で出塁。チャンスを拡大した1死一、三塁から4番の・琉樹空が勝ち越しの右越え適時打で、チームを春秋通じて初めての決勝に導いた。
4月27日にセンバツ出場校・常葉大菊川を倒して、今度は日大三島のプロ注目の小川秋月投手(3年)の攻略。「前回の試合からみんなで勝とうと考えていたので、良かった」とV打の立役者が笑みを浮かべた。
弟が「兄は一番信頼できるバッター」と言えば、兄は「頼れる1番。周りに自慢できるぐらいに出塁する。必ず(本塁に)かえしたいなと思っていた」とお互いを認め合う。4兄弟の三男と末っ子で、兄が小学3年時に一緒に野球を始め、同じ高校に進んだ。家では野球談義に花を咲かせ、トレーニング器具を共有して切磋琢磨(せっさたくま)。初優勝が懸かる次戦も兄弟パワーで打ち勝っていく。
桐陽・望月佑哉投手(5安打8奪三振で常葉大菊川戦に続き2試合連続完投)「厳しかったのですが、しっかり投げられました。(2校に勝利したことは)自信になりました」
日大三島・小川秋月投手(2番手でマウンドに上がり、5回2/3で3失点)「桐陽は想像以上に粘りがありました。夏に向けて変化球の精度を上げていきたい」