B2ベルテックス静岡が今季5戦全敗の富山下して逆王手 きょう第3戦に勝てば初の準決勝進出

2025年5月5日(月)5時5分 スポーツ報知

勝利を飾ってブースターに応えるベルテックスの選手たち

◆B2プレーオフ準々決勝第2戦 静岡82—75富山(4日・ありそドーム)

 ベルテックス静岡が富山を82—75で下し、1勝1敗として準決勝進出へ逆王手をかけた。持ち味の超攻撃的ディフェンスで一度もリードを許さず、今季5戦全敗だった天敵を初めて破ってプレーオフ(PO)初勝利。勝てばB1昇格を懸けた準決勝に進める第3戦は、5日午後1時5分からありそドームで行われる。

 徳俵で残った。後がないPO第2戦で、ベルテックスが息を吹き返した。超攻撃的ディフェンスで、東地区2位・富山の強力な攻撃陣を封じた。森高大ヘッドコーチ(35)は「強いディフェンスと強いリバウンドで、ウチらしいバスケットが体現できた」と選手をたたえた。

 試合の入りから強度の高い守備を遂行した。今季、富山に敗れた5試合は全て80失点以上だったが、この日は75点に抑えた。「きょうは最初から1対1で守ろうといういう思いで試合に入った」。B2リーグ全体で2位の1試合平均88・4得点を誇る難敵を、全員が体を張って防いだ。

 リバウンドへの意識も高かった。初戦は富山の50に対し37と大差をつけられたが、この日は49—35と完全に上回った。相手の2次攻撃や、テーマに挙げていた速攻を出させなかったことが勝利につながった。

 オフェンスでは、Cジョン・ハーラー(25)がチーム最多の19得点と大爆発した。ゴール下で存在感を見せる身長205センチが、ミドルからのシュートを高確率で沈めた。第4クオーター残り5分過ぎにはフリースローライン付近でボールを受けると、シュートと見せかけてドライブからの強烈ダンク。1試合平均11・2本とリーグ2位のリバウンド数を誇るビッグマンは、チーム最多の14リバウンドでも貢献した。

 B2昇格1年目だった昨季は、PO準々決勝でA千葉に連敗を喫した。2試合とも先発出場していたハーラーは「昨年は2敗。きょうのPO1勝はチームにとって大きい」と喜んだ。第3戦を勝ったチームが準決勝に進み、決勝進出ならB1昇格が実現するが「明日はもっとタフな試合になる」と引き締めた。指揮官も「次も取って静岡に帰りたい」と力強く宣言。昇格まで、あと3勝。逆王手をかけた勢いで、一気にセミファイナルへの扉を開く。

 〇…元日本代表主将が崖っぷちのチームを救った。PG橋本竜馬(36)は途中出場ながら16分2秒のプレーで8得点3アシスト。途中で4ファウルとなったが、最後まで強度の高いディフェンスを保った。「昨日よりマンツー(マン)で強度を高くでき、ゾーンも生きた。ディフェンスが攻撃にいい影響を与えられた」。第1戦でも10得点をマーク。経験がものをいうPOでベテランの存在は大きい。

 PG岡田雄三「たくさんのファンに来ていただいて、チーム全員が勝利を届ける気持ちでプレーした。POは内容より結果がすべて。あすはロースコアに持ち込みたい」

 SG橋本尚明「きょうの試合は肉弾戦と言えるものだった。鳴る(べき)笛も鳴らなかったけど、それがPO。疲れなんて言っていられない。次は静岡の未来のために勝ちたい」

スポーツ報知

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