ドジャース キム・ヘソンをメジャー昇格 指揮官が説明「ご褒美」も「何が起こるかわからないのが野球」

2025年5月4日(日)6時42分 スポーツニッポン

 ドジャース・金慧成(キム・ヘソン)内野手(26)が3日(日本時間4日)にメジャー昇格を果たした。ブレーブス戦の行われるアトランタに到着し、1軍に合流した。

 デーブ・ロバーツ監督が、エドマンを負傷者リストに入れ、金を昇格させたことについて取材に応じた。以下、同監督との一問一答から。

 —トミー・エドマンを負傷者リストに入れ、キム・へソンを昇格させた理由は?

 「昨日トミーがランニングをしたのですが、まだ足首の痛みが残っていて、今日も明日も出場は難しいと感じた。なので10日間の負傷者リストに入れるのが妥当だと判断しました。キムについては、マイナーで良いプレーを見せています。打撃面ではまだ調整中ですが、二塁、遊撃、中堅も守れて、走塁もうまい。代走で出て盗塁できる。そういった多様性を評価しました」

 —今後数日、どのくらいメジャーの投手と対戦できそうですか?

 「今夜の先発ではありませんし、ベンチから出て使う形になります。ただ、どこかのタイミングでスタメン起用の機会もあると思う」

 —なぜ今夜、右投手相手に彼を先発起用しなかったのか?

 「正直、彼が今日、チームに合流できる具体的な時間がまだわかっていなかったので、クリス・テーラーをスタメンに入れました。キケ、テーラー、ロハスにも、それぞれに出場機会を与えたいので、そのバランスを考慮しました」

 —トミーは最短で復帰できそうですか?

 「はい、負傷者リストはさかのぼって適用されるし、トレーナーの話では長引くことはない見通しです」。

 —キムはトミーの代役という位置づけですか?

 「基本的にはそうです。でも、彼自身が勝ち取ったチャンスでもあります。たとえ短期的な滞在だったとしても、何が起こるかわからないのが野球。経験を積む機会になります」。

 —今回の昇格で、今週どのくらい彼の状態を見て評価しますか?

 「今はまだ評価というよりご褒美的な意味合いが強い。今後フルタイムの選手で戻ってきたときに備えて、雰囲気を体験してもらう。毎日プレーする環境に慣れている彼にとって、代ベンチ起用は難しいけど、それも含めて経験です。チームにも溶け込みやすくなるし、遠征でいろんな球場を経験できるのもいい」。

 メジャー昇格の一報は、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のドジャース担当ファビアン・アルダヤ記者が自身のXで伝えた話題の選手。

 金はオープン戦で15試合に出場したが、29打席で11三振。二遊間に中堅とさまざまなポジションをこなせることはアピールしたが、打撃面でアピールできず、開幕はドジャース傘下3Aオクラホマシティ・コメッツで迎えた。それでも4月には2打席連発アーチを放つなど、存在感を見せていた。

 “韓国の至宝”とも言われる金は今オフに3年総額1250万ドル(約18億5000万円)でドジャースに入団した有望株。ポスティングシステムによる交渉では、大谷翔平投手も同席したことでも話題となった。

 ◇金慧成(キム・ヘソン)1999年1月27日生まれ、韓国・京畿道高陽市出身の25歳。東山高から17年ドラフト1巡目でネクセン(現キウム)に入団。21年に46盗塁でタイトル獲得。同年の東京五輪、23年WBCなどに韓国代表として出場した。21年に遊撃、22年からは二塁で、4年連続でゴールデングラブ賞を受賞。韓国プロ野球通算成績は953試合で打率.304、37本塁打、386打点、211盗塁。1メートル79、78キロ。右投げ左打ち。

スポーツニッポン

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