J1清水・高橋祐治が古巣対決で2戦ぶり完封誓う 6日柏戦で前節3失点の雪辱へ
2025年5月5日(月)5時20分 スポーツ報知
ストレッチで体を伸ばす清水・高橋(奥)
J1清水エスパルスは4日、アウェー・柏戦(6日)に向け三保で調整した。22年まで在籍した古巣戦を迎えるDF高橋祐治(32)は「3失点の後だし、次は何が何でも0に抑えたい」と、前節・名古屋戦の大敗ショックを吹き飛ばす2試合ぶりの完封に意欲を見せた。
気持ちは前に向いていた。3日の名古屋戦は0—3。自身のクリアが味方に当たり、こぼれ球が相手の足元に転がって失点する場面もあった。「後ろの人間としてめちゃくちゃ悔しい。次勝つしかない。切り替えていきます」と強調した。
柏には20年から3季在籍した。古巣はここまでリーグ最少の1敗で3位と好調。警戒ポイントに挙げたのは3バックのDF古賀だ。「こちらがハメたと思ってもはがせるパスを出せる。今までやった中で一番ビルドアップ能力が高い」と細心の注意を払って対応する。
チームは故障者が続出し、直近2試合はボランチが本職のMF宇野とセンターバックでコンビを組んだ。柏戦は“相棒”が変わる可能性もあるが「コミュニケーションが大事。特長を生かせるようにしてあげたい」とベテランらしく振る舞う。
三協F柏のピッチに立つのは3年ぶり。「(膝の)前十字(じん帯)をけがした場所でもあるし、復帰した時に送ってもらった拍手は忘れられない」。いい思い出も苦い思い出も残るかつての本拠地で、GWの白星締めを果たす。(武藤 瑞基)
〇…この日は通常試合翌日に行う振り返りのミーティングを実施せず、即練習を開始した。秋葉忠宏監督(49)は「(完敗翌日で)きょう見せても頭に入らない。明日まとめてやります」と説明。開始の円陣では身ぶり手ぶりをまじえ、熱気あふれる声で選手を鼓舞した。「心も整えていく。ここで勝てば(1勝1敗の)GWを勝ち越せる」と表情を引き締めた。