早大が逆転サヨナラ弾を浴び勝ち点落とす 小宮山監督「あの劣勢を...残念だけどいい試合でした」
2025年5月5日(月)17時52分 スポーツニッポン
◇東京六大学野球春季リーグ戦第4週最終日 3回戦 早大10—11立大(2025年5月5日 神宮)
6点差を追いつき、延長12回には勝ち越した早大だったが、その裏に2ランを浴びて勝ち点を落とした。
「あの劣勢を追いついてね。やられてしまって残念だけどいい試合でした」小宮山悟監督は総力戦で追いついた選手たちを評価した。エース伊藤樹(4年=仙台育英)が立大1回戦で右手中指のマメをつぶし、中1日で登板したが立大打線につかまった。3回で自己ワーストの8失点。しかし野手はあきらめず、4回には代打徳丸快晴(1年=大阪桐蔭)が3ラン。息を吹き返した打線は勝ち越しまでいった。前日完封した宮城誇南(3年=浦和学院)が9回から連投。しかし12回に悪夢が待っていた。
試合後の会見では「敗戦より重いかもしれない」と話した小宮山監督。初代野球部長・安部磯雄氏の教えに「審判の判定には従いなさい」がある。今季、ビデオ検証が導入されたが「うちはしません」と断言していた指揮官。しかし延長10回の守りでは併殺プレーで一塁がセーフの判定となり「ベンチにいる全員がアウトと見ていたので」と禁を破って審判に検証をお願いした。しかし判定はセーフのまま。この抗議を猛省したのだ。
3カードを終わって勝ち点は2のまま。3敗目が重くのしかかる。「でも優勝の可能性が消えたわけではないので」と最後は前を向いていた。