朗希の直球よみがえらせた“頼もしい参謀”も魔球スプリットには仰天「これまで見た中で最もユニークだ」
2025年5月5日(月)1時30分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース10−3ブレーブス(2025年5月4日 アトランタ)
ドジャースの佐々木朗希投手(23)が3日(日本時間4日)のブレーブス戦で5回6安打3失点にまとめ、7度目の登板で待望のメジャー初勝利を挙げた。
メジャー1年目の佐々木をサポートするのはドジャースでマイナー投手ディレクターを務めるボブ・ヒル氏(29)だ。キャンプ中の2月28日から密着。直後の3月4日のレッズとのオープン戦初登板で課題だった球速が最速99・3マイル(159・8キロ)、平均98・0マイル(157・7キロ)へ大きく上がったことが話題になった。
「魔法でもなんでもない。注目したのは上半身と下半身がどう連動しているか。彼が過去に行っていた体の動きを取り戻させるためフォームの動きをチェックした」
日本人の祖母を持つ日系人。大谷も練習したドライブラインでインストラクターを務め、19年12月にド軍入りした。これまでに多くの投手を見てきた目に佐々木のスプリットは特異に映るという。
「速球と同じリリースポイントのため打者は見分けるのが困難。回転数が非常に低く、さまざまな方向に動く。ランダムに動く日もあれば、感覚が良く操作できる日もあると彼は話していた。どう動くか分からず、これまで見たスプリットの中でも最もユニークだ」
豊富な知見と明るい性格を持ち、佐々木とは時にスペイン語で談笑。さらなる球速アップや制球向上など、道半ばの佐々木には頼もしい参謀がいる。 (杉浦大介通信員)