大久保博元氏 顔面骨折の西武・中村剛也が大丈夫だと思った仰天理由「部屋に行ったら...」
2025年5月6日(火)21時43分 スポーツニッポン
元西武監督、GMの渡辺久信氏(59)が、大久保博元氏(58)のYouTube「デーブ大久保チャンネル」に出演。西武・中村剛也が死球で顔面骨折した“事件”を振り返った。
2008年当時、中村は1軍で結果を出せない試合が続いた。それでも打撃コーチだった大久保氏は「引っ込めたら終わる」と打席を与え続けた。
先発オーダーを書き、「中村剛也」のところを指で隠して、渡辺監督に「これでいいですか?」と許可を取ろうとした。
大久保氏の性格はよく理解している。渡辺氏も「おかわりだろ?心配すんな、使うよ」と起用を続けた。
ところが5月11日のオリックス戦で顔面に死球を受けてしまう。2カ所を骨折。その夜、遠征先のミーティングでさすがに「所沢に帰すか」という話になった。
大久保氏は諦めきれなかった。「ちょっと(本人と)話をさせて下さい」と、宿舎の中村の部屋を訪ねると、ルームサービスで頼んだチャーハンの皿があったという。
これなら大丈夫だ、とフェースガードをつくって対応。出場を続けた中村は、その年46本塁打で初の本塁打王を獲得した。
大久保氏は「今でもサンペー(中村の愛称)がやれているのは(渡辺)監督が使ってくれたから」と懐かしそうに振り返った。