スーパーGT：300kmで争われる第3戦鈴鹿のエントリー発表。中嶋一貴、小林可夢偉が復帰

　スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは5月7日、鈴鹿サーキットで5月19〜20日に開催する第3戦のエントリーリストを発表した。過去2戦と同様、両クラスあわせて44台がエントリーしている。

　ゴールデンウイークに行われた第2戦富士から2週間のインターバルを経て、早くも開催されるシリーズ第3戦。舞台となるのは日本が世界に誇るテクニカルサーキットの鈴鹿だ。

　これまで鈴鹿でのスーパーGT戦は、夏の風物詩として鈴鹿1000kmが行われていたが、2018年はこの1000kmが“GT3世界一決定戦“の鈴鹿8時間耐久レースに生まれ変わる。そのためスーパーGTのシリーズ戦は開催時期が5月に移り、レース距離も通常と同じ300kmで争われることになった。

　レース距離が短くなったとは言え、戦いの舞台となる鈴鹿はドライバーとマシンの両方に高いレベルが要求されるテクニカルサーキット。ドライバー個人とチームの総合力の双方が試される。

　また、これまでの鈴鹿1000kmはランキング上位陣のウエイトハンデが重く、チャンピオン争いを演じるチームが下位に沈むことも多かった。しかし、今年は第3戦での開催で、ウエイトハンデが50kgを越えているのはMOTUL AUTECH GT-R、ARTA BMW M6のみ。予選ではこれまで以上の高速戦が繰り広げられることになりそうだ。

　スーパーGT500クラスは全15台がエントリー。WEC世界耐久選手権に出場するため第2戦を欠場した中嶋一貴、小林可夢偉も、それぞれau TOM’S LC500 DENSO KOBELCO SARD LC500に乗り込む。

　GT500は第1戦岡山後に行われた公式テストで、ジェンソン・バトン擁するRAYBRIG NSX-GTがトップタイムをマークするなど好調ぶりを発揮。ウエイトハンデは34kgと重めだが、F1チャンピオンのバトンと、先日鈴鹿で行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦を制した山本尚貴のコンビは、ライバルからマークされる存在なのは間違いない。

　29台がエントリーしているスーパーGT300クラスは、ほぼ全チームが年間エントリーと同じ布陣。ただし、植毛 GT-Rは第2戦富士でも起用したリチャード・ブラッドリーを招集している。

　またRUNNUP GT-Rは第1戦で負傷した柴田優作に代わり、青木孝行を起用する。

　先述した公式テストで、GT300はシンティアム・アップル・ロータスがトップタイムをマーク。テクニカルなレイアウトを得意とするJAF-GT、マザーシャシー勢は予選で上位を争うことになりそうだ。

■2018スーパーGT第3戦鈴鹿 GT500エントリーリスト（5月7日時点）

■2018スーパーGT第3戦鈴鹿 GT300エントリーリスト（5月7日時点）