岡本和真の不在に苦しむ巨人…阿部監督「当たり前のことを当たり前に、そこが今日はできなかった」

2025年5月10日(土)6時0分 読売新聞

4回1死1、2塁、内山のゴロをはじき出塁を許す坂本(9日)=片岡航希撮影

 ヤクルト5—2巨人(セ・リーグ=9日)——ヤクルトが逆転勝ち。六回にサンタナの適時打で追いつき、七回にオスナのソロで勝ち越し。八回にも加点した。高梨は今季初白星。巨人は救援陣が粘り切れず。

 救援陣が終盤に3本塁打を浴びるなど、巨人は2点のリードを守り切れず逆転負けした。前カードで左肘を負傷した主砲、岡本の不在がチームの得点力に影を落とした事実は否めない。そんな中で、24歳の増田陸が放った3年ぶりの本塁打は一筋の光明となった。

 二回に右前打で出塁し、迎えた四回。内角高め速球を鋭く振り抜き、左翼席へ運んだ。「(内角球を)しっかりさばけた」。一軍でのアーチは5本塁打を記録した2022年以来となり、岡本の離脱から2戦続けて8番一塁で起用された期待に応えた。

 ヤクルト戦の約6時間前、増田陸はジャイアンツ球場で行われた若手野手の早出打撃練習に参加。見守った亀井打撃コーチが「(岡本)和真に代わる選手なんていないけれど、この中から誰か(救世主が)出てきてくれればいい」と期待を込める中、秋広や浅野らと懸命にバットを振った。

 岡本を欠く打線は4番に吉川を据えるなど、好調な打者を上位に並べて試合に臨んでいる。この日、6、7番に入ったヘルナンデス、坂本も本調子と言えず、一人でも多い新戦力の台頭が待たれる。苦しい状況を踏まえつつ、阿部監督は「(若手は)チャンスだと思ってやってもらいたい」とさらなる奮起を促した。

 試合後、増田陸は表情を緩めず、「チームの4番が抜けて、みんなでカバーしないといけない。若い選手がもっと働いたら、勝てる」と悔しさを口にした。看板打者の不在は確かに痛いが、束になって岡本の「穴」を埋める過程で、抜きんでた結果を示す若手に出てきてほしい。(佐野司)

巨人・阿部監督「(犠打失敗など)攻撃の細かいミスが出ちゃったから、流れをつかめなかったよね。難しいんだけど、当たり前のことを当たり前にできれば、流れは自然と来てくれる。そこが今日はできなかった」

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