【阪神】村上頌樹がマダックスで2試合連続の完封 登板前の日課は…「散らかっていたのが嫌で」

2025年5月11日(日)5時0分 スポーツ報知

TORACO DAYでヒーローインタビューの質問を女の子(手前)がして、笑顔を見せる(左から)森下翔太、佐藤輝明、村上頌樹(カメラ・朝田 秀司)

◆JERAセ・リーグ 阪神2—0中日(10日・甲子園)

 恒例の「あと1球」コールが響く前だった。スタンドの虎党が心の中で「あと2球…」と期待する中、阪神・村上頌樹投手(26)は淡々と腕を振った。9回1死一塁、カウント1—2から98球目でボスラーを二ゴロ併殺に抑え、球団では21年の高橋以来の2戦連続シャットアウト。100球未満の完封「マダックス」を成し遂げた。「意識はしていなかったけど、2試合連続完封がうれしかった」。7安打、今季4度目の無四死球で、ハーラー単独トップの6勝目だ。

 奪三振も5つ重ねてDeNA・バウアーに並ぶ39とし、2冠に躍り出た。オフから磨いてきた直球に手応えを実感し、「真っすぐがいいから三振が取れる。変化球でも打たせられている」。甲子園の中日戦は通算6登板で6勝。藤川監督も「今日はちょっとだけホッとしてもらいたい」とたたえた。

 プロ入り後から、登板前日の大掃除を日課とする。「一回、投げて帰ってきた時に散らかっていたのが嫌で」。掃除機をかけるだけにとどまらない。風呂、洗面台、キッチン周り、トイレと、家中くまなくだ。無心で、時には1時間がたっている。「きれいにしていると落ち着く」。週に一度の出番。好投の礎には、整えられた心がある。

 この日は女性ファン向けのイベント「TORACO DAY」。「友達にしたい選手」で3位にランクインし、「名前を覚えてもらっているのかな」と照れた。チームは単独首位をキープ。その中心にいる右腕を、女性ファンが忘れるはずがない。(直川 響)

スポーツ報知

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