井岡、KO予告 “再戦”は過去3戦全勝 王者にリベンジで日本人男子最年長王座に返り咲く

2025年5月11日(日)4時0分 スポーツニッポン

 ◇ボクシング WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)《12回戦》同級6位・井岡一翔(志成)(2025年5月11日 東京・大田区総合体育館)

 前日計量が10日、都内のホテルで行われ、前WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔は王者フェルナンド・マルティネスとともにリミットを200グラム下回る51・9キロで一発クリアした。昨年7月の王座統一戦で判定負けを喫した因縁の相手とのダイレクトリマッチでは2戦ぶりのKO決着を予告。過去3戦全勝と得意とする再戦で、長谷川穂積の35歳9カ月を上回る日本人男子最年長での王座返り咲きに自信を示した。

 約2年ぶりに挑戦者の立場として挑む井岡が内に秘める思いを口にした。「あの日から今日までやってきた充実感がある。必ずチャンピオンに返り咲きたい」。王者のインフルエンザにより、突然中止を知らされた昨年大みそかの前日計量から約5カ月。ようやく実現するリベンジの機会で鬱憤(うっぷん)を晴らす覚悟だ。

 フェースオフではマルティネスと約15秒にらみ合った。サングラス姿の王者は体を揺らし、井岡をなめるように見回すと「1回からパンチの応酬になる。血が湧くような試合をして後半KOを狙う」と挑発。井岡も負けじと「理想はKO。明確に決着をつける」と強気に言い放った。

 自信はデータが裏付ける。これまで3度経験した再戦は全て圧勝した。師事するイスマエル・サラス・トレーナーは「リベンジから学ぶことはある。修正力は大変素晴らしい」と言う。多くの世界王者を育てた名伯楽が舌を巻くIQが井岡の再戦での強さにつながっている。

 36歳1カ月で王座奪取となれば、日本人男子最年長記録の更新となる。「何があっても勝利をつかみ取る」。短い言葉に思いを込め、因縁の相手との決着をつけにいく。(伊東 慶久)

スポーツニッポン

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