電撃トレードの秋広優人、巨人・阿部慎之助監督との不仲は本当なのか 高い潜在能力「期待の高さゆえ」
2025年5月16日(金)16時4分 J-CASTニュース
巨人からソフトバンクに電撃トレードで移籍した秋広優人が、新たな一歩を踏み出した。
秋広優人と大江竜聖、リチャードの1対2交換トレード
「6番・左翼」で移籍後初のスタメン出場した2025年5月15日の西武戦(みずほPayPay)で、6回に高橋光成のカットボールを叩きつけ、中前に抜ける初安打をマーク。
移籍後初打席の2回は左飛に倒れたが、左翼フェンス間際まで飛ぶ大飛球を飛ばしており、打席内容は悪くない。チームも5−0で快勝し、試合後は充実の表情を浮かべていた。
秋広は大江竜聖と共にリチャードと1対2の交換トレードが巨人、ソフトバンクの両球団から12日に発表され、話題になった。
岡本和真が故障で長期離脱したことに共に、巨人サイドが三塁を守れるリチャードの獲得を熱望したことが報じられたが、交換要員が秋広だったことは衝撃だった。
秋広は高卒3年目の23年に121試合出場で打率.273、10本塁打、41打点をマーク。球団OBで球界のレジェンドである松井秀喜氏の背番号「55」を継承し、チームを背負っていく強打者として嘱望された。
「一本立ちして欲しい思いは強かった」
だが、阿部慎之助監督が就任した昨年は、出場機会が激減した。26試合出場にとどまり、打率.261、0本塁打、1打点と精彩を欠いた。
阿部監督と関係性がうまくいっていないことが一部メディアで取り沙汰されていたが、真相は......。巨人を取材するスポーツ紙記者はこう語る。
「秋広は阿部監督が2軍監督時代から育ててきた選手です。潜在能力の高さを誰よりも評価していましたし、一本立ちして欲しい思いは強かった。野球に取り組む姿勢に関して意識が甘かったことを指摘したのも期待の高さゆえです。チーム事情により、トレードで手放すことになったのは苦渋の決断で、新天地での活躍を願っているでしょう」
ソフトバンクでレギュラーをつかみ、活躍することが阿部監督への恩返しになる。(中町顕吾)