庄内ボーイズ、「一戦必勝」合言葉に団結力で戦う 強化合宿で人間性磨く

2025年5月17日(土)7時30分 スポーツ報知

鍛え上げたチーム力で勝利を目指す庄内ボーイズ

 2018年に創部された庄内ボーイズは、山形県の庄内地方で活動。大会などでの長距離移動や、雪のハンデなどの困難にも地道にレベルアップを果たしている。瀬尾幸太主将(3年)を中心に「継続」をテーマに技術だけでなく心の成長にも重点を置き、絆を深めてきた。17日開幕の会津大会では、春季全国大会出場のいわきボーイズと対戦。磨き上げたチーム力を武器に、一戦必勝の全員野球で上位進出を目指す。

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 庄内は、個ではなく、“チームの和”で戦う。学校では生徒会長も務めるリーダーシップでチームをまとめる瀬尾主将は「とにかく仲が良く、絆を大事にできる。誰か一人の力でなく、お互いに信頼し合う力で戦える」と胸を張る。

 新チーム発足後は練習試合で敗戦が続き「根本から見直さないといけない」と危機感を持った。「継続」と「人任せにしない」をテーマに据えて意識改革。オフシーズンの2泊3日の合宿では野球以外の部分にも意識を向け、共同生活を行うことで知る仲間の一面を認め、時には指摘して絆を深めた。ミーティングでも自分たちから進んで話題を出し盛り上げる。瀬尾主将は「誰かがやると思っているうちはまとまれない。自分以外のことも自分のことだと思って考える力がついてきた」と手応えを感じる。

 心だけでなく、技術も育った。守備では全員が複数ポジションに挑戦。攻撃面では打力アップのため多い日は1日1000本振り込むこともあった。日向野と安達の2人のスイングスピードは130キロ超えと強豪校の高校生レベルに達した。日向野は1番を任されることが多く、長打力と打率が自慢。「チームを勢いづける打撃がしたい」と打率5割を目標に掲げ、チャンスメイクをする。中軸を担う安達は長打力と粘り強さが売り。「追い込まれてからもしぶとく食らいつくことを目指している」と好機での一本を狙う。

 冬場に掲げたのは「一戦必勝ベスト4」の目標。冬を越え、自信をさらに付けた瀬尾主将は「ベスト4は確実なものにして、もっと高い位置を目指して頑張りたい」とさらなる上位進出を狙う。「声を出し合って盛り上げながら、毎日の積み重ねを大事に頑張っていきたい」。伸びしろ十分な絆の強いチームは、まだ見ぬ高みを目指して成長を続けていく。

 【庄内ボーイズ・部員】※は主将

 ▽3年生 ※瀬尾幸太、石川櫂、安達絆翔、奥山 光、日向野暖大、千葉健智、門脇瑛信、本間桧斗、岡村昂哉、本間蒼翔、渡辺源児

 ▽2年生 金丸絆、澁谷羽生、大川汰雅、丸山皓志朗、阿部尊琉、薄葉愼之助、大沼勇心、伊藤環太、伊藤多久遥、澁谷優亜

スポーツ報知

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