【阪神】「思い切って打ちに行った」前川右京がチーム35イニングぶり適時打で5月初打点
2025年5月17日(土)5時0分 スポーツ報知
7回無死一、二塁、右前適時打を放つ前川右京(カメラ・石田 順平)
◆JERAセ・リーグ 阪神2—4広島(16日・甲子園)
ラッキーセブンに不振の2人が意地を見せた。2点を追う7回無死一、二塁。阪神・前川は一心不乱に打席に向かった。「連打で流れをつくってくれたので、自分も思い切って打ちに行った」。外角の変化球を振り抜いた打球が一、二塁間を破る。チームにとって35イニングぶりの適時打だ。10日の中日戦(甲子園)以来のスタメンで、自身の5月初打点を挙げた。
同じ気持ちで打席に向かったのが木浪だ。坂本の犠打でなおも1死二、三塁。「(坂本)誠志郎さんもつないでくれたので、思い切って打ちにいった」。初球を捉える中前同点打。4月19日の広島戦(甲子園)で3失策を犯し、以降は19試合連続ベンチスタート。スタメン復帰した15日のDeNA戦(横浜)に続いて安打を放った30歳は「いいスイングができた」と胸を張った。
この日は「Tigers Legends Day」で「至高の遊撃手列伝」と題し、ともに2000安打以上を放った藤田平氏と鳥谷敬氏が試合前のセレモニーを盛り上げた。「頑張れと言っていただいたので、自分の仕事をしっかりしようと思った」。猛虎の遊撃手の系譜を受け継ぐ木浪は鳥谷氏の捕手役も務め、試合では偉大なOBの前で存在感を発揮した。
チームは首位攻防戦第1ラウンドに敗れ、4日以来の首位陥落。打線は5戦連続2得点以下ともどかしい時間が続く。木浪は「次は勝ちにつながる一打を打てるように」と決意を新たにした。チーム一丸で首位を奪い返す。(直川 響)