町田・黒田剛監督　今季最多３得点＆堅守復活に笑顔「町田の良さを前面に押し出してくれた」

前半、指示を出す町田・黒田剛監督（カメラ・山崎　賢人）

写真を拡大

◆明治安田Ｊ１リーグ　▽第１７節　町田３—０柏（１７日・Ｇスタ）

　町田はホームで柏と対戦し、３—０で快勝した。前半４分にゴール前の混戦からＤＦ林幸多郎が２戦連発となる先制弾を沈めると、同１６分には林の左クロスをＦＷオセフンが決めて、点を追加。前半終了間際には相手のファウルからＰＫをもらい、ＦＷナサンホがゴール左上に冷静に決めて突き放した。

　３得点は今季最多。クリーンシート（無失点）もリーグ戦では９戦ぶりとなった。黒田剛監督は「今日は首位争いをしている柏さんが相手。攻守にわたってかなり結果を出しているチームですので、我々がチャレンジャー精神を持ってやっていった。そして、今までよりも強度とプレスも強気で、攻守の切り替えのところも全て１００％で取り組んだ。昨年までやっていた町田の良さがしっかりと彼らの気持ちを前面に押し出してくれた」と総括した。

　球際の強さや前線への積極的なプレスなどの町田らしさも垣間見え、堅守復活も印象づけた。黒田監督も「やはり我々が目指すクリーンシートというのを貫き通すことが出来たこと、なかなかそこにたどり着くまで時間がかかりましたけど、今日は選手一丸となって戦ってくれた」と称賛した。

　首位に立った第９節川崎戦（２△２）以降は７戦で１勝のみと低迷。堅守もなりを潜め、ホームでは湘南戦（０●１）と京都戦（１●２）で後半アディショナルタイムに決勝点を許すショッキングな敗北が続いた。「すっきりと勝ち点３をファン・サポーターの前で見せつけることが出来なかったということにすごくふがいなさと、申し訳なさを感じていた」という指揮官は、試合後に応援団のもとにあいさつに行った際に届けられた応援歌に感動。「応援歌を聴いたときに心を打たれた。何度も何度もあの曲を聴きたいし、歌って欲しい。今日のサッカーが町田のサッカーだと、もう一度自覚しながらトレニーニングに日々取り組み、準備していきたい」と今後へ意気込んだ。