「令和の怪物」21歳・伯桜鵬 6連勝で全勝キープ! 綱獲り大の里と唯一並走

2025年5月17日(土)5時0分 スポーツニッポン

 ◇大相撲夏場所6日目(2025年5月16日 両国国技館)

 自己最高位の東前頭7枚目・伯桜鵬が宇良を寄り切って、綱獲りの大関・大の里とともに全勝を守った。元横綱の照ノ富士親方からの助言、指導を生かし、「令和の怪物」と呼ばれる逸材は着実にパワーアップ。一気に新三役昇進が狙えそうな勢いを見せている。横綱・豊昇龍は玉鷲を押し出し、4勝目を挙げた。

 左四つから抱えた右でおっつけ、引きに付け入って前進した。伯桜鵬が、粘る宇良を万全の取り口で寄り切った。「土俵際の柔らかさも頭に入っていた。丁寧にできました。その日の一番に全力で臨めている」。幕内では安青錦に次ぐ年少の21歳。自己最高位にして初日からの連勝を6に伸ばした。

 19歳で新入幕を果たしたのが23年名古屋場所。千秋楽まで優勝争いを演じ、一躍脚光を浴びた。だが翌月に左肩手術を受けて2場所連続全休し、幕下に転落した。幕内に戻った初場所後、元横綱の照ノ富士親方から技に走りがちだった取り口の見直しを求められた。「まず土台をつくる。上を目指すなら体の鍛え方から変えていくべきでは?」と言われ、体幹強化や稽古の番数も増やしてきた。

 昨年4月に転籍した伊勢ケ浜部屋は、稽古相手が豊富で知られる。伯桜鵬は「毎日10番が限界でしたが、30番取れるようになった」と効果を実感する。この日、親方トークイベントに出演した照ノ富士親方は、年内の新三役昇進を問われ「頑張り次第」と言ったが、早ければ7月の名古屋場所でも届きそうな勢いを見せている。

 初日から全勝は綱獲りの大の里と2人だけになった。「自分の地位でそのことを考える場合じゃない」とどこまでも謙虚だが、「令和の怪物」と言われた逸材は、堂々と上位戦線に加わってきた。

スポーツニッポン

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