「次の試合は問題なくいける」菊池雄星 右足首は軽症 6回途中1失点に「すべての球を上手く使えた」
2025年5月19日(月)8時56分 スポーツニッポン
◇インターリーグ エンゼルス6—4ドジャース(2025年5月18日 ロサンゼルス)
エンゼルスの菊池雄星投手(33)が18日(日本時間19日)、敵地でのドジャース戦に先発。5回2/3を3安打1失点も移籍後、初白星は手にできなかったもののチームは接戦を制し、15年ぶりにドジャースタジアムでスイープに成功した。
試合後、投球を振り返った菊池は「非常にすべてのボールを上手く使えたかなと思いますし、ストレートも非常に良いボールがいってましたので、今日は手応えをつかんだ、そういう試合でした」とうなずいた。
負傷した右足首についても「最初は少し痛かったんですけど、今はまったく問題なく歩けてますから次の試合は問題なくいけると思います」と語った。
菊池は初回、今季初対戦となった花巻東の後輩、大谷を中飛に打ち取ると、無失点の立ち上がり。3回2死から大谷にこの試合、初安打となる左前打を許したが、次打者・ベッツを空振り三振に仕留め、ピンチを広げなかった。
4回まで無失点と好投を続けていたが、4—0の5回2死二塁から大谷にチェンジアップを右前に運ばれ、失点。さらに、ベッツ、スミスも2者連続四球で歩かせ満塁にピンチを広げた。それでもフリーマンを96・8マイル(約155・8キロ)の直球で左飛に打ち取り、最少失点で切り抜けると、マウンド上で4度グラブを叩き、息を吐いた。ベンチに戻る際にももう一度、グラブを叩き、感情をむき出しにした。
6回は1死からエドマンにゴロを打たせると、一塁ベースカバーへ。その際、打者走者のエドマンと接触。さらにはベースで右足をひねり転倒してその場に倒れ込んだ。自力で立ち上がったものの「右足首の炎症」でそのまま負傷降板となった。この日の成績は5回2/3を3安打1失点で、7奪三振は今季最多となった。
負傷降板したものの今季初勝利の権利を手にマウンドを降りた。ただ、4—1の7回に3番手・アンダーソンがスミスに3ランを被弾し、同点に。左腕の白星は瞬く間に消えた。
それでも好調な打線は4—4の8回にダーノーが今季初本塁打となる左越えソロを放って勝ち越しに成功。9回にも1点を奪ってリードを広げ、ドジャースに3連勝した。
エンゼルスの同一カード3連勝は今季初めてで、敵地ドジャースタジアムでのスイープは15年ぶりとなった。ア・リーグ西地区で最下位に沈んでいるが、昨季世界一チームとの「フリーウェーシリーズ」で一矢報いた。
菊池はエンゼルス移籍1年目の今季、自身初の開幕投手を務めたがここまで9試合で0勝4敗だった。この日の登板で今季成績は10試合で0勝4敗、防御率3・50となった。