オリ・曽谷が気合のプロ初完投で4勝目!「これを機にもっともっと成長」勝率5割後退危機救った
2025年5月19日(月)5時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ オリックス3-1西武(2025年5月18日 ベルーナD)
先制弾を浴びていた渡部聖を102球目のスライダーで三ゴロに仕留めると、クールな表情が和らいだ。オリックス・曽谷が9回4安打1失点、無四球の快投でプロ初完投。自身4勝目で、チームの連敗を3で止めた。
「疲れました。(太田)椋が死球で当たってしまったので、ここ(9回)は死ぬ気で抑える、と思ってマウンドに上がりました」
初回に渡部聖に一発を浴びたものの、以降は150キロ超の直球と得意のスライダーで西武打線を牛耳った。3年目、通算37試合目での初完投。昨年5月6日楽天戦では7回まで3安打無失点と完封ペースながら8回に2死二、三塁を招いて降板し、勝ち投手になっても「最後が悔しい」と負けん気をのぞかせた。
待望の1勝に「ここまで長かった。一つの目標がクリアできた。一年間で何回もできることではないと思うので、また目指していけたら」と、表情を引き締めた。
負ければ3月29日以来の勝率5割に後退する一戦で、中継ぎ陣を休ませる快投。難敵・隅田との左腕対決にも投げ勝ち、昨季までは投手コーチとして指導した岸田監督は「素晴らしい投球。全部良かったですよ。年々、レベルアップしているので」と絶賛だ。
1学年下で仲の良い宮城を尊敬しつつ、ライバル心も併せ持つ24歳。「これを機にもっともっと成長していきたい」と貪欲だった。(山添 晴治)