楽天・浅村1346戦連続出場で止まった 今季初ベンチスタートに三木監督「総合的判断」2000安打あと2本も直近13打席無安打
2025年5月21日(水)6時10分 スポーツ報知
西武戦に出場せず、連続試合出場が途切れた浅村(右、カメラ・上村 尚平)
◆パ・リーグ 楽天0—1西武(20日・盛岡)
最後までグラウンドに立つことなく、楽天・浅村は試合終了の瞬間を迎えた。2000安打まであと2本に迫る中、今季41試合目で初のベンチスタートとなり、野手でただ一人、出番は来なかった。試合後は淡々とした表情で「結果を出せなかったら試合に出続けることは難しいと思って毎年やってきた」と受け止めた。西武時代の15年8月8日・オリックス戦(京セラD)から続いていた、歴代4位でパ・リーグ記録の連続試合出場は「1346」でストップした。
欠場理由を問われた三木監督は「うーん、そうねえ…」と言うと20秒以上も沈黙。「連続試合出場というのは素晴らしい記録」と話した後、「球団、GMも含めて総合的に判断した、というのが今言えること」と言葉を絞り出した。
浅村は試合前の練習にはいつも通り参加。けがなどではなく、状態が思うように上がらなかった。今季は打率2割4分3厘、4本塁打、17打点と本調子にはほど遠い成績。4月下旬から自己ワーストの35打席連続無安打と苦しみ、その後復調したかに思えたが、前カードのソフトバンク3連戦で快音はなし。13打席連続無安打と再び苦しんでいる。
「野球人生が終わったわけじゃないし、切り替えてやるしかないかな。しっかり準備して、まず1本打てるように」と前を向いた浅村。“浅村抜き”の打線は6安打完封負けで3連敗、借金が今季最多タイの5となった。上位浮上へ、指揮官は「今後も彼の力は必要」と強調した。新たなスタートを切り、大記録達成へ進んでいく。(有吉 広紀)