宇良が得意の反り技で館内熱狂 今年初場所4日目以来、またも高安に
2025年5月21日(水)18時11分 スポーツニッポン
◇大相撲夏場所11日目(2025年5月21日 東京・両国国技館)
東前頭5枚目の宇良(32=木瀬部屋)が小結の高安(35=田子ノ浦部屋)に伝え反りを決めた。十両以上で、この決まり手が出たのは今年初場所4日目に宇良が高安を相手に決めて以来だ。
相手を中へ入れないように突っ張る高安に対し、宇良は下からあてがい、いなすなど、もぐり込む機会をうかがう展開。そこから低い体勢で左を差し、攻め込みながら高安の左脇に頭をねじ込んで攻め込んだ。ここで思い切り体を反って勝負を決めた。
取組後の宇良はかみ合わせを気にするような、しぐさで顔をしかめながらアゴの具合を何度も確かめた。反って倒れ込む際に衝撃があったのだろう。
ABEMA大相撲中継で解説を務めた元関脇・若の里の西岩親方にとって高安は弟弟子だった。「アンビリーバブル。宇良をホメるべき。高安も突っ張って持ち味を出しましたが…。それでも私がお客さんなら、この一番を見ただけで満足です。帰ってもいいぐらい」と興奮気味に話した。