スライダー“解禁”大谷翔平は「次のフェーズに入ってきた」ド軍指揮官 次回ブルペン変化球「投げる予定」
2025年5月21日(水)8時56分 スポーツニッポン
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が20日(日本時間21日)、本拠でのダイヤモンドバックス戦の試合前にメディアの取材に対応。大谷翔平投手(30)が久しぶりにスライダーを“解禁”したことに言及した。
この日の試合前練習で大谷はキャッチボールの終わりに捕手が立ったままの状態ながら、スライダー、カーブを交互に投じた。
23年秋に右肘手術後、スライダーは肘への負担が大きいことからブルペンでは未投。前回17日(同18日)のブルペンでの投球練習も術後最多50球を投じたが、球種はフォーシーム、ツーシーム、カットボール、スプリットの4球種だった。キャッチボールの段階では春季キャンプ以来、久しぶりの“解禁”となった。
ロバーツ監督はスライダーを解禁した大谷のリハビリが順調に進んでいるかと問われ「はい、進んでいます」と安堵の表情。「まだブルペンでスライダーを投げる段階ではありませんが、平地でのスローイングは行っています。これは確実に前進です」と二刀流復活へまた一歩、前に進んだとうなずいた。
次のステップとして「“アップダウン”を土曜日にやる予定です」と実戦を想定し、インニング間に座ったり立ったりを繰り返す投球練習を行うと明言。「変化球も投げる予定で、これは彼の調整が次のフェーズに入ってきたことを意味します。以前は20球でしたが、今回は25球に増やしています。ボリュームも増えてきました」とより実戦に近い投球練習を行うとした。
実戦復帰が近いかという質問には「うーん、正直なところ、私自身にはまだ正確なことはわかりません。大谷のリハビリは、専門のスタッフが日々管理していて、わたしは彼らから“準備OK”のサインを待っている段階です」とゴーサインは自身でなく専門スタッフが出すとした。
負傷者リスト(IL)入りしているグラスノーやスネルと大谷、どちらが先に復帰するかと問われ「おそらく、タイラー(グラスノー)の方が先に戻ってくると思います。ブレーク(スネル)と大谷のどちらが早いかについては、まだ判断できません。でも、タイラーが一番に戻ってくるという確信はあります」と一番最初に復帰するのはグラスノーだろうとした。
グラスノーに関しては「今日はマウンドに上がって投げる予定ですが、本格的なブルペンではなく、ただ“傾斜(スロープ)”に慣れるための軽い投球です。今日は火曜日なので、おそらく3日後には本格的なブルペンになると思います」と説明した。