菅野智之6回2失点の好投も好走塁に泣き5勝目ならず オリオールズ泥沼8連敗中
2025年5月22日(木)4時30分 スポーツ報知
◆米大リーグ ブルワーズ—オリオールズ(21日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)
オリオールズ・菅野智之投手(35)が21日(日本時間22日)、敵地・ブルワーズ戦に先発し、6回88球を投げて5安打2失点で1点のリードを許して降板し、5勝目は逃した。8回に逆転したため4敗目も消えた。
先頭のチュラングを初球のカットボールで一直に打ち取ると、続くチョウリオも2ストライクから外角のスイーパーで左飛。2死から18年MVPのイエリチも一ゴロに打ち取って、全休変化球のたった9球で3者凡退の好発進を切った。2回は2者連続三振で簡単に2アウトを奪い、四球と安打に二盗も許して2死二、三塁のピンチを迎えたが、ダービンを外角のスイーパーで一邪飛に打ち取った。
3回も2死からチョウリオに右前安打を打たれて二盗も許し2死二塁となったが、イエリチを投ゴロ。すると4回には、3回まで無安打に抑え込まれていた打線が、先頭からヘンダーソン、マウントキャッスル、オハーンの3連打で1点を先取した。援護をもらった右腕は4回、ホスキンスに右前安打を浴びて、初めて先頭の出塁を許すも、後続を打ち取って本塁を踏ませることはなかった。
1点リードの5回は先頭のダービンにこの試合初長打となる左中間への二塁打を許した菅野。続くオルティスは送りバントを試みたが三飛に打ち取り、1死二塁でチュラングもぼてぼての投手へのゴロで難なく一塁へ送球してアウトにしたが、二塁走者のダービンが一気に本塁へ生還する好走塁を見せて追いつかれた。三塁コーチは止まれのサインを出していたが振り切ったダービンの暴走気味の本塁突入だったが、結果的には好走塁となった。
踏ん張りたいところだったが、同点の6回は1死からカットボールを捉えられて左中間に7号ソロを被弾。1点のリードを許し、この回を投げきって球数が「88」となって降板した。5勝目をつかむことは出来なかった。オリオールズは1点を追う8回にムリンスの中犠飛で追いついて菅野の黒星は消えた。
メジャー1年目の菅野は、この試合が10試合目の登板。チーム最多4勝(3敗)を挙げており、防御率3・07で安定した成績をマークしている。前回登板の15日(同16日)の本拠地・ブルワーズ戦では7回途中6安打4失点で敗戦投手。17日(同18日)には低迷するチームの責任を取ってハイド監督が解任された。
その後もチーム状況はなかなか上向かず、8連敗で登板を迎えた。前日20日(同21日)には、自身のプロ生活でシーズン中に監督が解任されるのは初の経験とあって「僕にはちょっと解らない感覚。何と言っていいか分からないです。ちょっと僕たちがなんとかできたんじゃないかなって部分もある。でも、すごく感謝してます。食事とか、移動とか、ホテルの面も色んなところに気を使って下さった。明日(21日)、快投しなきゃダメだね」と気合を入れていた。