オリオールズ菅野智之「快投しなきゃダメだね」途中解任されたハイド前監督への思い…22日ブルワーズ戦で先発へ
2025年5月21日(水)9時57分 スポーツ報知
練習を終えて引きあげるオリオールズの菅野智之投手(左、カメラ=一村順子通信員)
オリオールズの菅野智之投手が、21日(日本時間22日)、今季5勝目を目指して、敵地でのブルワーズ戦に先発する。15日(同16日)の前回登板(ツインズ)では7回途中まで渡米後最多103球を投げたが、打線の援護に恵まれず、3敗目を喫した。チームは2日後、ハイド監督を解任。激動の中5日を過ごした菅野が、チーム浮上の使命、前監督への思いを背負って今季10試合目のマウンドに立つ。
◆菅野に聞く
—激動の中5日。この5日間を言葉で表すとしたら。
「初めての経験なんで。監督が変わったりとか…。でも、ここにいる人たちとしては、多分日常というか。コメント聞いてても、こういう結果だったら誰かが責任取らなきゃいけないよね、みたいなスタンスだから。でもそれは僕にはちょっと分からない感覚。何と言っていいか分からないです」
—土曜日にGMがミーティングを招集。予感は。
「(少し沈黙の後)うん。通訳の人から、球団から発表があるみたいですって連絡が来たから、多分そういうことなんだろうなとは思った」
—メジャーで初の監督となったハイド前監督。
「こっちでプレーするにあたって、初めての監督さんでしたし、月並な表現になっちゃいますけど、やっぱり、思い入れがあるというかね。もう、ちょっと僕たちがなんとかできたんじゃないかなって部分もあるので。でも、すごく感謝してます。食事とか、移動とか、ホテルの面も色んなところに気を使って下さった。明日ね、快投しなきゃダメだね」
—チームは監督解任後も勝てず、7連敗。
「僕もジャイアンツで、2017年に13連敗を経験してるんだけど、やっぱり、雰囲気がすごく似てる。当たり前にやらなきゃいけないことが、できてないと思う。今こそ大事なのは、やっぱり基本に堅実なプレー。今日はさすがに勝っただろうって思ってもね、やっぱり負けたこと。あったんだよね。東京ドームのオリックス戦で、今でも覚えてる。逆転してマシソンが出て行って、さすがにきょうは勝っただろうと思ったら、逆転された。なんか、そういうのに似てるな。雰囲気的に。その時の教訓っていうのは、やっぱり当たり前のことをしっかり当たり前にやんないといけないんだなって思った。でも、勉強になります。毎日ね。どうしたもんかなって、毎日考えている」
—浮上のきっかけが欲しい。
「やりがいを感じて、しっかり自分が止める、って気持ちは持ってますけど、まずは自分の仕事をしっかりすることだと思います」
—前回は渡米後最多103球。最近はイニング数が伸び、球数も増えている。
「体調は、いいっすね。全然大丈夫です」