蝉川泰果66「手応えがスコアに直結した」ジャンボ超え最年少日本タイトル3冠へ好発進

2025年5月22日(木)16時25分 スポーツニッポン

 ◇男子ゴルフツアー 日本プロ選手権第1日(2025年5月22日 岐阜県 三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)

 ツアー4勝の蝉川泰果(24=アース製薬)が7バーディー、1ボギーの6アンダー66をマークした。

 インから出て10番で3・5メートルのバーディーパットを沈めると、11番では残り78ヤードから60度のウエッジで1メートルにつけて連続バーディーで滑り出した。14番で落としたものの、15番、16番で連続バーディー。後半も7番、8番で連続バーディーを奪うなど着々とスコアを伸ばした。

 蝉川は「出だしからいいバーディーパットが入って、バーディー、バーディースタートになった。手応えがある中でこの試合に来れた。それがスコアに直結したかな」と満足感をにじませた。

 今年2月、肋骨の痛みで米下部ツアーの大会を途中棄権した。帰国直後は検査を受けても原因が分からなかったが、3月になって肋骨3本を疲労骨折していたことが判明した。

 5月上旬の中日クラウンズで実戦復帰したが、負傷箇所の痛みの影響もあり完走が精いっぱいで60位に低迷。翌週のアジアツアー「インターナショナルシリーズ・ジャパン」は予選落ちを喫した。

 前週は関西オープンを欠場し、電気治療や初動負荷トレーニングでコンディションを整えた。「1週間休めて回復につながった」ともう痛みは消えた。

 前週はスイング改造にも取り組んだ。現在と過去のスイング動画を比較すると好調時よりトップが低くなっていることが分かった。それがショットが右に曲がる遠因になっていた。そこで、高いトップが特徴的な米ツアー屈指の飛ばし屋ミンウ・リー(オーストラリア)のスイング動画を参考にしながらトップの位置を修正した。

 「(ミンウ・リーは)めちゃくちゃ飛ぶし、ああいう選手がいいなと思っている。高いものを下に落とす方が速く振れると聞いて、やってみたらうまくはまった。今週はつかまっている球が出ているので良い感じ」。自信を持って振れるようになり正確なフェードボールがよみがえった。

 22年日本オープンで95年ぶりのアマチュア優勝を成し遂げ、23年日本シリーズで日本タイトル2冠を達成した。最終日に24歳134日となる蝉川が今大会に勝てば、尾崎将司の27歳248日を上回る史上最年少での日本タイトル3冠獲得となる。

 日本プロは過去2年連続2位と優勝を目前に涙をのんできた。残り3日間でその雪辱を目指す。「去年から勝てなかったのは悔しかったし、結婚してからいいところを見せられていないので、いいところを見せたい。とにかく自分が納得するゴルフを見せたい」。昨年11月2日に結婚し、献身的にサポートしてくれているタレントの久保葵(27)のためにも、日本最古のメジャータイトルをつかみ取る。

スポーツニッポン

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