武居由樹のV2戦相手ユッタポンが来日 アマ時代はロベイシ・ラミレスに勝利 ムエタイは約1000戦経験
2025年5月22日(木)20時20分 スポーツニッポン
◇ボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチ 王者・武居由樹《12回戦》同級8位ユッタポン・トンデイ(2025年5月28日 横浜BUNTAI)
WBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)に挑戦する、同級8位ユッタポン・トンデイ(31=タイ)が22日、羽田空港着便で来日した。アマチュア時代以来、約5年ぶり3度目の来日を果たしたユッタポンは陣営4人ともに笑顔で到着ゲートに姿を見せると「日本でタイトルマッチをできることをうれしく思っている。日本食も楽しみだし、タイと雰囲気が似ている部分もいい」とリラックスした表情を浮かべた。
昨年12月に予定されていたが、武居が同月上旬のスパーリングで右肩関節唇損傷のため中止となり、日時が再設定された仕切り直しの一戦。24年6月以来、約1年ぶりの試合が初の世界戦となるが「特に問題ない。この1年常ににいい練習を続けてきた。練習期間が伸びたことはプラス」と前向きに話した。
9歳から21歳まではムエタイを経験し、16歳でラジャダムナンスタジアム王者に輝いた。その後は「オリンピック出場を目指すため」アマチュアボクシングに転向。国際大会優勝もあり、2大会連続オリンピック金メダリストで元WBO世界フェザー級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)にも勝利。プロ転向後はWBAアジア・バンタム級王者にも輝いた、15戦全勝9KOと無敗の右オーソドックスタイプだ。
対戦相手の武居については「K—1王者だったことは知っている」と笑顔。1メートル70の王者に対し、1メートル60と10センチ劣るが「これまで自分より小さい選手としかやったことがないので、全く問題ないよ」と淡々と話した。
アマ時代に勝利した、元WBO世界フェザー級王者ラミレス同様に「目標は世界チャンピオンになること。自分も続きたい」と気合十分。KO勝利を見据えながら「最終的には頭を使うことと気持ちの面が凄く重要になる。ベストを尽くすだけだ」と鼻息を荒くした。
試合はNTTドコモの映像配信サービスLeminoの有料プラン「Leminoプレミアム」で独占ライブ配信される。