重岡銀次朗、王座返り咲きへ「すべてを出し切る」…計量クリア、24日王者タドゥランとダイレクトリマッチ
2025年5月23日(金)14時21分 スポーツ報知
前日計量をパスした重岡銀次朗(カメラ・石田 順平)
◆プロボクシング ▽IBF世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者ペドロ・タドゥラン—同級4位・重岡銀次朗(5月24日、インテックス大阪)
前IBF世界ミニマム級王者で現同級4位の重岡銀次朗(25)=ワタナベ=が23日、大阪市内のホテルで前日計量に臨み、リミットの47・6キロでクリア。王者ペドロ・タドゥラン(28)=フィリピン=は、リミットより200グラム軽い47・4キロでクリアした。
重岡銀は昨年7月、3度目の防衛戦でタドゥランに9回TKO負けし王座陥落。試合後は病院に緊急搬送され、同年8月に眼窩底(がんかてい)骨折の手術を行った。「人生最大の壁。乗り越えなきゃいけない」との意気込みで、初黒星以来10か月ぶりの再起戦に臨む。
計量後の会見で、重岡銀は「まず1回負けた選手が、ダイレクトリマッチでもう一度挑戦できることをありがたく思いながら練習してきた。あしたはすべてを出し切って、少しでも変わったところを見せながら、しっかり勝って結果でみなさんにお返しできたら」と落ち着いた表情で話した。
前回の敗因を問われると「うーん」と数秒間考えた後、「特に何が敗因とはなくて、シンプルに相手の方が強かったと思っている」と淡々と返答。再戦での勝敗のポイントについては「より僕の強みを出すところですかね」と話した。
兄・優大(28)=ワタナベ=は、3月30日のWBC世界同級タイトルマッチで王者メルビン・ジェルサエム(フィリピン)との1年ぶりの再戦に0—3の判定で敗れ、王座返り咲きを果たせなかった。銀次朗は「ずっと兄ちゃんの背中を追いかけていた。次は僕が上に立つ番」と王座奪取と誓う。
プロモーターの元世界3階級制覇王者・亀田興毅ファウンダー(38)は先日、「しっかり勝って、この後、4団体統一の方に向かってもらいたい。兄・優大の敵討ちで、ジェルサエムとの統一戦も面白いじゃないですか」と今後のミニマム級4団体統一構想も提示した。
銀次朗の拳が、重岡兄弟復活への道を切り開く。
戦績は、重岡銀が11勝(9KO)1敗1無効試合、タドゥランが17勝(13KO)4敗1分け。
試合は、ABEMAで無料ライブ配信される。