【陸上】不破聖衣来 社会人デビュー戦は5位「ひとまず安心」東日本実業団選手権女子1万メートル
2025年5月23日(金)20時25分 スポーツニッポン
◇陸上東日本実業団選手権第1日(2025年5月23日 埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
女子1万メートル決勝で、日本歴代3位の記録を持つ不破聖衣来(22=三井住友海上)は32分50秒03で日本勢3番手となる5位だった。3月に拓大を卒業し、今回が社会人デビュー戦でもあった期待の星は、「ひとまずデビュー戦を終えて安心している。今どのくらい走れるか確かめるレースだった。最低限、33分を切ることができて良かった」と大きく息をついた。
前半から3番手集団の前よりでレースを進めると、中盤には集団の先頭に立った。残り2周で仕掛けた筒井咲帆(ユニバーサル)には付いていかず、ラスト100メートルで山ノ内みなみ(しまむら)にも交わされたが、あくまで今回は調整レース。「(感覚は)まだ5、6割。(1キロ)3分20秒を目安にしているが、まだ余裕がない」と自身のコンディションを冷静に分析した。
今後は28年ロサンゼルス五輪でのマラソン代表入りを目標に、7月にはオーストラリアでハーフマラソンに初挑戦する予定。27年をめどに初マラソンにも挑戦する意向で、「少しずつ距離を伸ばしていく」と明かした。
社会人となって「出社はするが、より競技に専念できている」と感謝しつつ、「職業として走っているので、結果も求められる」と自覚を口にした不破。すでに初の給料も支給されているが、「もうちょっと貯めて、夏休みに旅行に行けたら」と話した。