元Kー1王者・与座優貴 ONEデビュー戦で判定勝利!強烈な蹴りで相手を圧倒「本当にうれしいです」
2025年5月23日(金)22時55分 スポーツニッポン
◇ONEフライデーファイツ109 与座優貴ーエルブルース・オスマノフ(2025年5月23日 タイ・ルンピニースタジアム)
アジア史上最大の格闘技団体「ONEChampionship」(ONE)は、23日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで「ONEフライデーファイツ109」を開催。バンタム級キックボクシングワンマッチで、Kー1元ライト級王者の与座優貴(team VASILEUS)が強豪エルブルース・オスマノフ(ロシア)に判定3ー0の完勝でONEデビュー戦を白星で飾った。
セコンドには日本から武尊や野杁正明などチームの仲間たちも駆けつけた。1Rから強烈なローキックとカーフキックで相手にダメージを与えた。2Rになるとプレッシャーを強めて、手数も増やして有利に試合を進めた。3Rにはアゴを捉えるショートパンチを打ち込むなど相手を圧倒して試合終了。判定3—0で完勝した。ONEデビュー戦を白星で飾ると、リング中央で大きく叫んだ。
試合後には「夢を見ていたONEの舞台で勝てて、本当にうれしいです」と安どの表情を見せた。リングアナから「なんでバンテージを巻かないの?」を質問されると「アイムクレイジー」と英語で対応して笑顔を見せた。「戦うことが幸せなので、ちょっとぶっ飛んでるのでバンテージはいらないです」と説明した。
「ようやくスタートラインに立てたという気持ちと、本当にワクワクする気持ちと、やっと試合できるっていう気持ちと。全部含めて楽しみです」。
与座は、幼少期から極真空手に打ち込み、2017年に「第6回極真会館全世界ウエイト制空手道選手権大会」軽量級で最年少優勝という快挙を達成。その後プロに転向。テクニックと爆発力を兼ね備えたスタイルで日本キック界を代表する存在となり、23年3月に王者・朝久泰央を判定で下して、K—1ライト級王座を獲得した。25年4月18日にK—1と契約満了でライト級王座も返上して、新天地として選んだのはONEだった。
ONEデビュー戦の相手はロシアの強豪オスマノフに決定した。アマチュアで500戦以上の経験を持ち、通算戦績でも12勝無敗。回転系の蹴り技も得意としている。
「空手タイプの選手は本当に大得意なので、相性は凄いいいのかなって思います」と対戦を楽しみにした。
その上で「ポイントの取り合いになる展開でも良いようにラウンドマストの戦い方もしっかり準備してきました。しかし自分はKOしか狙っていないので、3分3ラウンドをしっかりと使って、いつも通り倒したい。倒すと言うか、心を折りたいです。しっかりと破壊してベルトまで最短でたどり着きたいと思います」という自信満々の言葉通り、ONEデビュー戦を白星で飾った。