防御率1.09、奪三振率12.00でも1勝 “虎のドクターK”デュプランティエの無双投球に相次ぐ疑問「なぜNPBにいるのか謎」
2025年5月24日(土)11時30分 ココカラネクスト

伝統の巨人戦でも異彩を放ったデュプランティエ。(C)産経新聞社
6先発でわずか1勝——。それでも阪神の助っ人ジョン・デュプランティエの存在感は増すばかりだ。
誰が呼んだか、「虎のドクターK」。そんな異名も授かるデュプランティエは、5月22日に本拠地・甲子園で行われた巨人との伝統の一戦でも異彩を放った。今季6度目の先発登板となったこの日は3回に無死満塁のピンチを招きながらも、トレイ・キャベッジ、甲斐拓也、中山礼都を三者連続で空振り三振に仕留めて圧倒。終わってみれば、6回までに来日最多となる99球を投げ、被安打6、1失点と好投して見せた。
【動画】まさに「消える魔球」 阪神デュプランティエの奪三振シーン
才木浩人や村上頌樹など球界屈指のタレントが集う阪神投手陣にあっても、デュプランティエは別格の存在感を放つ。それは何よりも彼が残してきた数字が物語ってもいる。規定投球回こそ未達成ながら、ここまで防御率は1.09。さらに守備の関与しない与四球、奪三振、被本塁打で防御率を算出した指標「FIP」も1.18と高く、奪三振率に至っては12.00と図抜けている。来日時の課題と考えられてきた与四球数も6と抑えられ、相手打線からすれば、手の付けようがない進化を遂げていると言っていい。
身長193センチ、体重103キロの体躯からしなやかなフォームで繰り出す4シームとカーブ、さらにチェンジアップを軸に打者を圧倒するデュプランティエ。かつてダイヤモンドバックスのトッププロスペクトでもあったポテンシャルの高さを存分に見せつける30歳は、SNSでも登板毎に「なぜNPBにいるのか謎」「神助っ人すぎる」「バケモンじゃん」「防御率1点台で、奪三振率12.00は打てない」「勝ち運がなさすぎる」といった賞賛が上がっている。
早くも優良助っ人として声価を高めるデュプランティエだけに、あとは勝ち星が伸びていけば……。そう願う虎党は少なくないはずである。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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