【世界卓球】大藤沙月「チャンスはあった」世界1位の孫穎莎に逆転負け…孫と混合ダブルス金メダル懸けて再戦

2025年5月24日(土)12時32分 スポーツ報知

大藤沙月

◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第7日(23日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)

 【ドーハ(カタール)23日=宮下京香】日本勢の4人が臨んだ女子シングルス準々決勝で、世界ランク8位・大藤(おおどう)沙月(ミキハウス)は、同1位の孫穎莎(中国)から第1ゲームを先取したが、その後、4ゲームを連取されて1—4で逆転負け。初出場でメダル獲得に一歩届かなかった。「(勝つ)チャンスはあっただけに悔しい。大事な場面で相手が(大藤らしいプレーを)やらせてくれない感覚があった」と言葉を振り絞った。

 第1ゲーム(G)は大藤の流れだった。中国の大声援の雰囲気の中、サーブから3球目の展開やラリーでフォアの強打が決まるなど11—9で先取した。しかし第2G以降、孫が猛威をふるう。2Gを連取されて迎えた第4G。5—1で一時リードしたが「自分としてはこのゲームを取らないといけなかった。その時に圧というか、何してもミスしてくれないんじゃないかという圧で少し自分にミスが出てしまった。それは何でしょうか…気迫というか、感じました」。誰もが勝ちたい大舞台。世界1位の勝利への執念を肌で感じ、悔しさをにじませた。

 初めての世界卓球でシングルス8強。それでも大藤の中では目標のメダルに届かず、満足感はない。「技術的にもそんなに差はなかったと思うけど、戦術の面だったり、ここ一本ほしい時の集中力で負けてしまった。いろんな経験をして世界選手権に挑んだけど、こういう舞台は別格で、調子がいい、悪いではなくて本当に気持ちの勝負だと感じました」と率直な思いを語った。

 敗戦から一夜明けて、24日には吉村真晴と組む“大吉ペア”として混合ダブルスの頂上決戦が控える。孫と王楚欽のパリ五輪金メダルペアとの対戦。孫へのリベンジマッチにもなるが、「自分たちのプレーをしたら、勝つチャンスはあると思うので、しっかり準備したいです」と気持ちを切り替えた。

スポーツ報知

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