【世界卓球】戸上隼輔「まだまだ強くなれる」パリ五輪銀メダリストに逆転負け 男子単日本勢46年ぶりメダルならず

2025年5月24日(土)9時38分 スポーツ報知

戸上隼輔

◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第7日(23日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)

 【ドーハ(カタール)23日=宮下京香】男子シングルス準々決勝で、初の8強入りした戸上隼輔(井村屋グループ)が、パリ五輪銀メダルのトルルス・モーレゴード(スウェーデン)に2—4(16—14、11—3、7—11、8—11、10—12、9—11)で敗れた。1979年大会金の小野誠治以来、日本勢46年ぶりの表彰台に一歩及ばず、敗退が決まった。

 戸上は「負けたので悔いが残るけど、自分の実力を出すことはできたと思います。途中で心が折れそうになった時が何度もあったけど、(ベンチの)上田(仁)コーチが『大丈夫』『あと1球』などと声をかけてくれて、最後まで頑張ることができました」と言葉を振り絞った。

 3度目出場の世界ランク30位・戸上は、3回戦で同4位の張本智和(トヨタ自動車)との日本人対決を4—1で制すると、4回戦は同10位のダルコ・ヨルギッチ(スロベニア)をフルゲームの激闘の末に撃破。自身初の準々決勝のメダル決定戦に進んでいた。

 第1ゲーム(G)から磨いてきたサーブからの展開でリズムをつくり、緩急を効かせたラリーで上回った。16—14で取り切ると先に2Gを連取したが、第3Gはサーブミスもあり、相手に取られた。そこからパリ五輪銀メダリストが猛威をふるい、第4Gの8—7からタイムアウトを取ったが、良くない流れを断ち切れず、4Gを連取されて逆転負け。目標のメダルに一歩届かなかった。それでも快進撃を続けてきた23歳は「世界と戦える。まだまだ強くなれる」と手応えもにじんでいた。

 男子シングルスではメダルに一歩届かなかったが、「世界ランク10位以内に入る」と新たな目標も立てた。まずは今大会で篠塚大登(愛知工大)と組む男子ダブルスでは、準決勝の相手が負傷棄権し、25日の決勝に進出。残りの種目で世界一を目指していく。

 ◆戸上 隼輔(とがみ・しゅんすけ)2001年8月24日、津市生まれ。23歳。3歳で卓球を始め、山口・野田学園中・高、明大を卒業。21年アジア選手権で混合、男子ダブルス2冠。世界選手権は21年に男子ダブルス銅。22年に男子団体銅。全日本選手権は22年、23年男子単連覇。22年男子ダブルスV。パリ五輪代表。右シェーク攻撃型。プロレスの棚橋弘至のファン。171センチ。

スポーツ報知

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