去就注目のMF藤田譲瑠チマ「ステップアップは必要」シュツットガルトが獲得動く

2025年5月24日（土）17時3分　スポーツニッポン

　日本代表のMF藤田譲瑠チマ（23＝シントトロイデン）が24日、千葉市のJFA夢フィールドで行われたサッカー教室に参加した。子供たちと笑顔で交流し、「まずはサッカーを楽しむこと。その気持ちは忘れてはいけない。強い気持ちを持って頑張ってください」とメッセージを送った。

　今季はクラブで33試合に先発出場。最終節まで残留争いに巻き込まれたが、プレーだけでなく精神的にもチームを支える存在となった。「成長を感じながらシーズンを終えることができたので、本当に充実していた」と振り返った。

　そんな成長株にはドイツ1部シュツットガルトが獲得に動いており、去就に注目が集まる。藤田は「どうなるか分かっていないので答えられることはない」と明言を避けつつ、「代表で戦っていく上でもステップアップは自分には必要」と意欲を示した。イベントでは子供たちを前に「25、26歳までにプレミアリーグでプレーすること」と夢を披露。向上心を高める23歳は「プレミアリーグで試合に出るだけではなく、活躍したいという気持ちがある。そのためにもその準備というか、もう一つ強度の高い、凄い選手たちがいるところで戦いたい」と今後のキャリアを見据えた。

　W杯アジア最終予選（6月5日オーストラリア戦、同11日インドネシア戦）に臨むメンバーに選出された。昨夏のパリ五輪以降、継続的に招集されながら出場機会がないだけに「ラストチャンス。危機感を持ちながらやっていけたら」と言葉に決意を込めた。