【平安S】「着差以上に強かった」初騎乗の松山騎手うなった!快勝した4番人気馬は帝王賞へ

2025年5月25日(日)6時0分 スポーツ報知

降雨のなか、アウトレンジ(左)が抜け出し、1馬身半差で快勝(カメラ・高橋 由二)

◆第32回平安S・G3(5月24日、京都競馬場・ダート1900メートル、稍重)

 第32回平安S・G3が24日、京都競馬場のダート1900メートルで行われ、4番人気のアウトレンジ(松山)が1馬身半差をつけ、昨年の浦和記念・Jpn2に続く重賞2勝目を挙げた。

 理想通りだった。直線入り口。松山は先行2頭の後ろで脚をためていたアウトレンジの手綱を動かした。馬場の真ん中を通り、押せば押すほどギアを上げるような加速で反応。粘り込みを狙う前のレヴォントゥレットをとらえ、後ろから迫るタイトニットも封じ込む。全く危なげなく先頭でゴールを駆け抜けた。テン乗りだった松山は昨年に続く連覇。「道中でしっかりたまって、最後まで脚を使ってくれました。着差以上に強かったと思います」と笑みを浮かべた。

 一方、大久保調教師は自身の最多記録を更新する4勝目。「相性いいですね。芯がしっかりしてきた。母のいいところを受け継いでいます」。未勝利だった母クイーンパイレーツだけでなく、重賞戦線で好走の兄ハピや砂上で無傷3連勝の弟リトルハピなど4きょうだいをすべて管理。思い入れの強い血で大きな勝利をつかんだ。今後は状態に問題がなければ帝王賞・Jpn1(7月2日、大井)へ。一族初のビッグタイトルへ、勢いのままに突っ走る。

(山本 武志)

 アウトレンジ 父レガーロ、母クイーンパイレーツ(父キングカメハメハ)。栗東・大久保龍志厩舎所属の牡5歳。北海道新冠町・(株)ノースヒルズの生産。通算成績は15戦7勝(うち地方3戦1勝)。総獲得賞金は1億6549万5000円(うち地方4000万円)。主な勝ち鞍は浦和記念・Jpn2(24年)。馬主は寺田寿男氏。

スポーツ報知

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