「ダービーの前日が1番幸せな日」 爆笑問題、田中裕二が語る「思い出のダービー馬」
2025年5月26日(月)16時0分 ココカラネクスト

田中裕二氏
いよいよ今週末に第92回日本ダービー(6月1日、東京競馬場、芝・2400m)が行われる。
お笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二が本サイト、ダービー特別企画「思い出のダービー馬」の第1回に登場する。芸能界屈指の競馬芸人の心に残るダービー馬とは。
【動画】1988年日本ダービー、サクラチヨノオーが勝ったシーン
爆笑問題を結成した1988年、友人の勧めで初めてダービーの馬券を買った。名手・小島太が騎乗した3番人気のサクラチヨノオー(父・マルゼンスキー)。1番人気は河内洋が騎乗したサッカーボーイだった。
ーー自分より友達が競馬にはまっていて『ダービーだから買おうよ』と誘われて、その友達に頼んで馬券を買いました。実はそのころの自分はそんなに競馬に対して一生懸命ではなかった。馬券も枠連までしかない時代で2着がメジロアルダン。枠連(1500円)が当たりました。
記念すべき初めてのダービー的中だったが、より記憶に残っているのは、ダービー当日(5月29日)に出席した高校の先輩の結婚式でのこと。競馬好きで知られるコメディアンの萩本欽一さんの言葉だったという。
ーー高校の先輩が元テレビ朝日アナウンサーの藤井暁さん。藤井さんが出演した「欽ちゃんのどこまでやるの!?」の共演者と結婚したという縁で、あの欽ちゃんが出席してスピーチしたんです。そうしたら欽ちゃんが「君たちは何て日に結婚式をするんですか! きょうは日本ダービーの日ですよ!」と沸かせたんです。その欽ちゃんの言葉が印象深いですね。
芸能界を代表する競馬好き芸人とダービーとの出会いは意外に思えるほどあっさりしたものだった。そこから競馬にはまるのは2年後、1990年の天皇賞・秋でのオグリキャップの敗戦、翌週の菊花賞で信じて疑わなかったメジロライアンの敗戦がきっかけだった。
ーーそのころには僕の周りも競馬ブームになっていて。実は僕は穴党だと思われてるけど、そもそもはスターホースを応援するのが好きだったんです。オグリもライアンも「絶対でしょ」と思ってたら負け。それで熱くなっちゃって、ライアンが負けた菊花賞の翌週から、専門誌の競馬ブックを毎週買うようになって、それがいままで続いています。穴党のイメージは確実に東スポでの予想がきっかけだね。2007年皐月賞(ヴィクトリー)での大穴(800万円的中)とかね。
競馬の魅力にはまって約35年。サクラチヨノオーから始まったダービーが今週末、またやってくる。
ーーもうずっと言ってるけど「ダービーの前日が1番幸せな日」ですね。季節もいいんだよね。東京競馬場の芝の緑も鮮やかだし、日の光もいいし、流れる風も気持ちいい。やっぱりダービーは特別だよね。
【たなか・ゆうじ】
1965年1月10日生まれ。東京都出身。1988年に相方の太田光とお笑いコンビ「爆笑問題」結成。いまもなお、漫才師としてトップを走る。趣味の競馬では2025年4月に競馬番組「ウイニング競馬」MCに就任。事務所の後輩たちが活動する「タイタン競馬部」では名誉顧問を務める。
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