広島・末包 29歳バースデー弾狙う 27日の巨人戦で“お得意さま”井上撃ち自ら祝砲だ
2025年5月27日(火)5時45分 スポーツニッポン
広島・末包昇大外野手が、29歳の誕生日を迎える、きょう27日の巨人戦(富山)を前に、バースデーの大暴れを誓った。目下12打席無安打。本塁打も9試合出ていない状況にあるが、得意とする巨人戦で打撃再上昇への号砲を鳴らすとともに、現在3位のチームも浮上させて、4番の務めを全うする。
末包が自らのバットで29回目の誕生日を祝い、初めて訪れる北陸の地から再上昇に転じる。
「富山も(2戦目の)石川も初めて。行ったことがない土地で誕生日を迎えるのも初めて。まだ20代というところで、若さを出せれば。ジャイアンツも今、状態が良いので、そういった良いチームを倒せればなと思う」
5連勝中と勢いに乗る2位・巨人との対戦に向け、闘志を燃やした。昨季は初めてバースデーを1軍で迎えたが、試合のない休養日だった。1軍で誕生日に試合出場するのは4年目で今回が初めてとなる。目下12打席連続無安打。直近5試合でも17打数3安打(打率・176)と低調気味ながら、「(状態は)悪くはない。切り替えてやっていければ」と前を向く。新井監督も「打撃というのは、どうしても波がある」と話し、「ここ最近はスエ(末包)が打ってない分、周りが打っている。打線は助け合い。内容はそこまで悪くは見えないので、また切り替えて頑張ってほしい」と復調に期待を寄せた。
本調子でないとはいえ、6本塁打、31打点はいずれもチームトップ。4月9日の中日戦から4番として打線をけん引する和製大砲は、結果に縛られることなく、自らのプレースタイルを貫く覚悟だ。
「(アプローチは)変えずに、狙い球を絞って打てれば。その中で、得点に絡む四球だったり、そういう仕事もできればと思う」
好相性が後押しする。今季9試合を終えた巨人戦は、カード別最高の打率・351、2本塁打、7打点。北陸2連戦初戦で対戦予定の左腕・井上に対しては、4月29日の対戦で4号2ランを放つなど今季4打数2安打をマークしている。
「良い投手2人をぶつけられると思うので、その中で早めに得点ができれば」。チームは首位・阪神と1ゲーム差の3位。30日から対戦を控えるが、まずは0・5ゲーム差で追う2位・巨人との戦いを浮上への足がかりとしたい。そのためには背番号52の打棒が不可欠。20代最後の一年を、最高の形でスタートさせる。(長谷川 凡記)