巨人の井上温大に求められる「大事な局面でのもう一踏ん張り」…悔やんだ4回のピンチ「粘りきらないと勝てない」

2025年5月28日(水)6時0分 読売新聞

4回2死満塁、小園に2点適時打を浴びた井上(左)=桐山弘太撮影

 広島2—1巨人(セ・リーグ=27日)——広島が巨人戦4連勝。四回に小園の2点打でリードを奪い、六回途中から小刻みな継投で逃げ切った。巨人は五回以降、毎回の好機を生かせず5連勝でストップ。

 巨人の井上は粘って試合を作った。しかし、先取された2点が、最後まで重くのしかかった。「勝つためには、ああいうピンチの場面でもう一つ粘りきらないとチームに勝ちをつけられない」。そう悔やんだのは四回だ。

 ファビアン、末包の連打などで二死一、三塁となり、モンテロに四球を与えて満塁に。ここで、5月は打率1割台と不振の小園を迎えた。その初球に投じた129キロのスライダーが甘く入り、一、二塁間を破る2点打とされた。分の悪い広島に先行を許し、主導権を渡してしまった。

 広島にはこれで今季3勝7敗。四回の得点に絡んだ小園、ファビアン、末包に対し、巨人投手陣は10試合でいずれも3割超と打ち込まれている。相手打線のキーマンをいかに抑えていくかは、ペナントレースを争う広島にやり返すためにも、避けては通れない課題だ。

 この日、チームは勝ちパターンを担う大勢を富山に帯同しなかった。ここまで接戦や延長戦も多く、大勢を含む4投手が20登板以上とブルペン陣のフル回転が続いている。「週の頭、長いイニングを投げてほしい」(杉内投手チーフコーチ)との期待通り、井上は五回以降は追加点を許さず、今季最多111球で7回を投げきって意地を見せた。

 今季9登板で8度目のクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)という安定感で、先発ローテーションを支えている。「次は、絶対に勝ちをつける投球をしたい」と井上。24歳の左腕に求められるのは大事な局面でのもう一踏ん張り。それが備われば、先発の柱としての信頼度はさらに増すはずだ。(浜口真実)

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