いつものW杯とは違う!? 日本の勢いを後押しした“アウェー感”
2018年6月21日(木)7時38分 サッカーキング
ワールドカップは独特の雰囲気が漂う。南アフリカ大会で自身初のW杯を経験した長谷部誠はこんなことを言っていた。
「お互いのサポーターもいますけど、地元の人たちが多くて、フワフワとした雰囲気だった。W杯はすごい場所というイメージがあったので、想像と実際の雰囲気とのギャップに戸惑う自分がいました」
4年に一度の祭典とあって、スタジアムは試合開始前からお祭りムードに包まれ、試合中は選手が真剣にぶつかり合う姿に熱狂する。かと思えば、退屈してしまったのか、すぐにウェーブを始める……。といった具合に、通常の国際Aマッチと違う雰囲気は、味わったものにしか分からない。それは2大会を経験する長谷部が、「初出場の選手はそんな“フワッと感”に戸惑うと思うので、先に伝えてあげたい」と言っていたほどだ。
だから、黄色で覆われたスタンドを見た時は少しホッとした。これは完全にアウェーだと。長友佑都も試合会場に向かうバスの中から黄色いユニフォームを着た集団を見て、「これは完全にアウェーになるな」と覚悟したという。
「アウェーだと『やってやる』というスイッチが入ります。自分たちが良いサッカーをして、相手を困らせようという気になる。実際にコロンビアの選手にとっては、やりづらい雰囲気を作り出せた」
“アウェー感”に負けん気を刺激された日本代表は、その雰囲気を逆手にとって奮闘。W杯でアジア勢が初めて南米勢を破るという歴史的な勝利を飾った。
取材・文=高尾太恵子