WorldRX参戦のハンセン兄弟、2021年仕様『プジョー208WRX』を披露。「最初から勝ちを狙う」

2021年7月16日(金)13時10分 AUTOSPORT web

 2019年のWorldRX世界ラリークロス選手権チャンピオンを獲得したティミー・ハンセンと、その弟で自身もレギュラー参戦するケビンの“ハンセン・ブラザーズ”が、2021年シーズンに向け新カラーリングを採用した『プジョー208WRXスーパーカー』を披露。引き続き、ファミリーチームとなるハンセン・ワールドRXチームからのフル参戦で「最初から勝利のために戦う」と、改めて意気込みを語った。


 2014年に世界選手権化されて以降、1シーズンも欠かさず参戦を続けて来たチーム・ハンセンは、キャリア通算で14回のヨーロッパ選手権タイトルを持つ父ケネス・ハンセンのもと、エースを務める長男が通算10勝と32回の表彰台フィニッシュを獲得。2019年にはWRC世界ラリー選手権9冠の“レジェンド”ことセバスチャン・ローブや、宿敵ヨハン・クリストファーソンらと熾烈な勝負を繰り広げ、年間10戦中4勝を記録して念願のドライバーズチャンピオンに輝いた。


 そのWorldRX最高峰クラスは、今季2021年から『RX1』と呼ばれる新たな名称を採用。そして2022年には完全電動車両を用いた『RX1e』への発展が計画されているだけに、現行の内燃機関スーパーカーにとってはこれが最後のシーズンとなる。


 現在29歳のティミーは、今季グリッドに並ぶ世界王者のひとりとして、自身2度目のドライバーズトロフィーを狙うとともに、愛機との最後のタイトル獲得に向け「熱心に取り組むつもりだ」と語った。


「そう、この2021年は電動ラリークロスに移行する前に、ガソリンが燃焼するエンジンを搭載して争う最後の世界ラリークロス選手権シーズンになる」とティミー。


「そんな風にまったく新しいフェイズに参加することは、いつだって非常にエキサイティングだけど、それよりもまずは、長年にわたって僕らに大きな喜びを与えてくれた、この愛すべきクルマとの”ファイナルシーズン”を楽しみたいと思っている」


「もちろん、新たな1年を前にとてもワクワクしているよ。僕らが今取り組んでいる仕事が報われ、最初から勝利のために戦うことができることを願っている。年間を通じてそれが維持できれば、チャンピオンシップのために戦うことができるだろうからね」

2019年に念願のチャンピオンを獲得した“ハンセン・ブラザーズ”の兄、ティミー・ハンセン
2022年には完全電動車両を用いた『RX1e』への発展が計画されているだけに、現行の内燃機関スーパーカーにとってはこれが最後のシーズンとなる


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 7月23〜24日にスペイン・バルセロナで幕を開ける2021年のWorldRXは、ドイツ、スウェーデン、フランス、ラトビア、ベルギー、ポルトガルでの全8戦が予定されている。


「カレンダーは非常にコンパクトで、短時間で多くのレースが開催されるため非常に厳しいシーズンになるだろう」と付け加えたティミー。


「だからこそ、誰もが一生懸命働くことでチャンスを逃したくないんだ」


 一方、ティミーのチームメイトとして毎シーズン選手権上位を争い、2019年のWorldRX初開催アブダビ戦では初代ウイナーの称号を獲得した弟のケビンも、今後の数カ月で「家族のトロフィーを増やすことに執念を燃やす」と決意を語る。


「僕らはガソリン時代の最後のシーズンに入ったわけだけど、今季こそ僕も真にチャンピオンシップのコンテンダーとして勝負したいと思っている」と、2019年には新設ラリークロス・シリーズの『TitansRX(タイタンRX)』で初代チャンピオンにも輝いた23歳のケビン。


「もちろん、それは大きな挑戦になるだろうが、僕はそれ意外の方法を望んでいない。以前よりはるかに多くのテストをこなしてきたし、ここまで何の問題も発生していない。僕らはこのスポーツでももっとも成功したチームであり、現実的に僕ら兄弟がシリーズでのワン・ツーを目指すべきだよね」

弟のケビンも、EuroRX王者や『TitansRX(タイタンRX)』初代チャンピオンなど、数々のタイトルを手にしている
2021年のWorldRX世界ラリークロス選手権は、7月23〜24日にスペイン・バルセロナで幕を開ける

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