主将コケの“ワン・クラブ・マン”への悠久の願い「アトレティコで終えたい。ずっと考えていることだ」

2023年8月3日(木)17時27分 サッカーキング

アトレティコの“ワン・クラブ・マン”を切望する主将コケ [写真]=Getty Images

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 アトレティコ・マドリードの主将MFコケが、クラブに対する胸中を明かした。2日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 1992年1月8日生まれのコケは現在31歳。豊富な運動量と正確無比なパス精度で中盤を支える“シメオネイズム”の申し子のキャリアは、常に“ロヒブランコス”とともにあった。スペインの首都マドリードで産声をあげると、9歳のときにアトレティコ・マドリードの下部組織に入団。そこで研鑽を積み、2009年9月に17歳でトップチームデビューを果たした。徐々に頭角を現していき、2011年12月のディエゴ・シメオネ監督の就任を契機に定位置を確保し、以降は不動のレギュラーとして活躍。昨年10月にはクラブ歴代最多出場試合数を塗り替え、現在は「587」にまで記録を伸ばしている。ラ・リーガ優勝を含む計8タイトルを獲得し、2019年夏からはガビ、ディエゴ・ゴディンと受け継がれてきた腕章を継承。まさに、アトレティコ・マドリードの“アイコン”だ。

 長く、苛烈なシーズンを戦い抜くための体力作りに励むアトレティコ・マドリード。プレシーズン中のトレーニングについて、コケは「プレシーズンはタフだけど、シーズンに入れば、試合数が増えてトレーニングする時間があまり取れない。だからこそ、(プレシーズンの成果が)シーズン中の助けになる。今はトレーニングをして強くなる時期なんだ」と強調。続けて「もちろん、目標は常にチャンピオンズリーグ。それはクラブの基盤を築き、経済面にも安定をもたらすからね。ただ、マドリーやバルサが僕たちより一段上であることを現実的に受け入れ、より多くのことを要求していく必要もある」と決意を語った。

 新シーズンもシメオネ監督が指揮を取り、長期政権は14年目に突入する。ここ数年は、シーズン中に何度も解任論がメディアを中心に渦巻いていることについては「そうならざるを得ないときが、いつかは来る。彼はアトレティコの根幹を支え、クラブと選手に多くのものを与えてくれた。そういうもののためにも、それができるだけ遅れて到着することを願っているよ」としつつ、「僕たちはフットボールがどういうものかを知っている。うまくいっていれば続けるだろうし、そうでなければ…。でも、彼は100パーセントの仕事をする。あの日(就任日)から、チョロの態度は何も変わっていない」と明かしている。
 
 またコケは、自身の将来にも言及。現行契約は来夏で満了を迎えるが、同選手は「アトレティコでキャリアを終えたい。いずれときが来れば、クラブとの話し合いに耳を傾けることになるだろう。僕はずっと、ここで終えることを考えている」と告白した。

 これまでにも、現代フットボール界では希少種となった“ワン・クラブ・マン”で在りたいと公言してきたコケ。現行契約におけるラストシーズンとなるこの1年、悠久の願いは叶うのだろうか。

サッカーキング

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