「10分は結構長い」高校野球のクーリングタイムに球界OBが提言「5分がちょうど良い」

2023年8月8日(火)6時30分 ココカラネクスト

開幕戦の土浦日大高と上田西高の試合では、選手が担架で運ばれる一幕があった(C)ACPHOTO

 炎天下でのプレーが問題視され続けている夏の全国高校野球。今大会では暑さ対策として5回終了後に10分間、ベンチ裏に移動してクーラーや送風機が設置されたスペースで休息をとる“クーリングタイム”が初めて実施された。

【関連記事】大谷でも村上でもない 高木豊氏が語る歴代NO.1の天才打者とは

 初の取り組みということでその効果は未知数ではあるが、果たしてどのような影響を与えるのだろうか。現役時代にヤクルトで守備の名手として活躍した宮本慎也氏がYouTubeチャンネル『野球いっかん!』に出演。クーリングタイムについて私見を述べた。

 まず「(クーリングタイムの)直後が多いんだって、足つるの。ホッとしちゃうんだよね」「10分って結構長い。そこからもう1回気持ちを作るっていうのがあるのかもしれない」という。開幕カードとなった土浦日大高と上田西高の一戦ではクーリングタイム後の6回に上田西高の選手がふくらはぎに違和感を覚えて交代。さらには、土浦日大高の選手も6回の終わりに倒れ込み、担架で運ばれる一幕があった。

 クーリングタイムはまだまだ試行錯誤の段階ではあるが、宮本氏は「5分ぐらいが丁度良いのかもしれない」「どの時間が良いのかやってみたら良いよね。次の大会では7分でやってみましょうとか」と提案。また、足をつる高校球児が近年頻出している状況には「暑いもん。人工芝だと余計に。照り返しもあるから」「やっぱり人工芝は結構危険」と話す。気温だけではなく、グラウンドでプレーする選手たちの体感温度も念頭に入れる必要がありそうだ。

 そして、「暑さは全然昔と違うから、気合と根性でっていう時代じゃない」と選手が安心安全に全力プレーできるような環境を整備する必要性を説いた。酷暑でプレーさせることの是非は毎年議論されるが、最適解は出せていない状況が続く。毎年気温は待ったなしで上昇しており、柔軟かつ大胆な施策を早急に導入することが求められる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「宮本慎也」をもっと詳しく

「宮本慎也」のニュース

「宮本慎也」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ