【柏vsC大阪プレビュー】トップスコアラー擁する柏と最少失点のC大阪が対峙…黄色の矛は桜の盾を貫けるか

2020年8月15日(土)3時5分 サッカーキング

[写真]=兼子愼一郎、J.LEAGUE

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■柏レイソル 5戦連発のオルンガは包囲網をかいくぐれるか



【プラス材料】
 前節の横浜F・マリノス戦を1−1と引き分け、連勝こそ止まったものの、ネルシーニョ監督は昨季王者を相手に敵地でつかみ取った勝ち点1は「非常にポジティブだ」と前向きに捉えた。FWオルンガが5試合連続となる得点を決めたことも好材料。横浜FM戦のように苦しい展開を強いられたとしても、オルンガの一発で得点を奪える強みがある。

 また、水曜日のJリーグYBCルヴァンカップ・大分トリニータ戦は、主にこれまで出場機会の限られていた選手たちを起用。先週の第2節・湘南ベルマーレ戦も含めてサブメンバーが結果を残した。チーム力の底上げを図りながらグループステージ3連勝で1位通過を果たしたことは、リーグ戦に出場している選手たちにも刺激を与えたに違いない。

【マイナス材料】
 前節の横浜FM戦では、DF山下達也がケガで交代を余儀なくされ、試合終盤にはDF大南拓磨も負傷した。センターバックにケガ人が多く、選手層に問題を抱えるため、右サイドバックが本職のDF川口尚紀を急遽センターバックで起用しなければならなかった。ルヴァンカップ・大分戦ではDF高橋祐治が復帰したものの、山下、大南、そして欠場が続くDF鎌田次郎、DF染谷悠太も含めてセンターバックの選手層の薄さは非常事態とも言える懸念材料だ。

 攻撃では第8節の名古屋グランパス戦、前節の横浜FM戦と2試合連続でチャンスの少ない試合となった。相手はオルンガとMF江坂任のホットラインを徹底的に研究し、そこを抑え込もうとする。それでも得点を決めているオルンガはさすがだが、オルンガと江坂だけに頼らない攻撃の形を確立させる必要があるだろう。

文:鈴木潤

■セレッソ大阪 リーグ最堅の守備は健在。決定力不足と負傷者の増加が気がかり



【プラス材料】
 水曜日に行われたJリーグYBCルヴァンカップのベガルタ仙台戦でFW高木俊幸とFWブルーノ・メンデスにゴールが生まれた。両選手ともコンディション不良で離脱していたため、久しぶりの得点はチームにとって朗報。特に高木は前節・FC東京戦の終盤に今季公式戦初出場を果たし、仙台戦は初先発のゲームだった。チームが決定力不足に苦しんでいるだけに、両選手の活躍に期待したい。

 リーグ戦は第5節・サンフレッチェ広島戦(2○1)以降、5試合負けなし(2勝3分)。ルヴァンカップも含めると、公式戦7試合無敗と好調を維持している。8月に入ってからの4試合はいずれもクリーンシートを記録(第8節・湘南ベルマーレ戦とルヴァンカップ第2節・浦和レッズ戦は1○0、前節・FC東京戦は0△0、ルヴァンカップ第3節・仙台戦は3〇0)。リーグ最少失点の守備陣が本領を発揮しているのは非常に心強い。

【マイナス材料】
 決定力不足が深刻だ。リーグ戦9試合で9得点は、他の上位陣と比べると明らかに少ない(首位の川崎フロンターレは23得点、2位のガンバ大阪は14得点、4位の名古屋グランパスは17得点、5位の柏レイソルは20得点)。前節・FC東京戦は試合を押し気味に進めながら、決定機を逃し続けたため引き分けに終わった。上位戦線で生き残るには決定力を改善することが急務。

 ここに来てケガ人が増えている。DF木本恭生、MF西川潤、FW豊川雄太の今節の出場は微妙。リーグ戦はスタメンがほぼ固定化されている。過密日程と暑さとの戦いで、コンディションに問題を抱える選手が増える可能性は十分あるだろう。

文:totoONE編集部

サッカーキング

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