日本人初の本塁打王に、打撃三冠王、そしてCY賞も急浮上!? 大谷翔平の“無限の可能性”に膨らむ淡い期待

2023年8月21日(月)17時0分 ココカラネクスト

投手としてもトップクラスのハイアベレージを記録する大谷。そのハイパフォーマンスに期待は膨らみ続ける。(C)Getty Images

 数多のスーパースターたちが集うメジャーリーグ。そんな球界最高峰の舞台で、大谷翔平(エンゼルス)は異様な存在感を放っている。

 メジャー6年目を迎えた今季は、とくに打撃面での活躍が目を引く。打率.306(リーグ3位)、43本塁打(同1位)、89打点(同3位)と、打撃三冠王も決して不可能ではないスタッツを記録。そのほかにもOPS1.071、出塁率.407、長打率.664、17盗塁は、いずれも「投手」の成績とは思えない。

【動画】米メディアが「壮大」とした大谷翔平の美しきノーヘル走塁をチェック

 一方で投手成績が劣っているかと言えば、そうではないのが大谷の異能さ。すでに2年連続での2桁勝利(10勝)を達成している今季は、防御率3.17(同4位)、WHIP1.06(同4位)と安定した成績を維持。被打率(.185=同1位)と奪三振率(11.36=同2位)はいずれもリーグトップ3に食い込んでいる。

 そして「投手・大谷」は、にわかに“大賞”を手にする可能性も浮上してきている。

 現地8月20日に、防御率リーグトップ(2.69)ながら右前腕部の張りで7月後半から負傷者リスト入りしていたネイサン・イオバルディ(レンジャーズ)が規定投球回を下回り、一時的ながらタイトルレースから離脱。これにより大谷は、トップになったゲリット・コール(ヤンキース)とは0.14差の4位に。一気にサイ・ヤング賞獲得も夢ではない位置につけた。

 投手にとっての「MVP」とも評されるサイ・ヤング賞。リーグMVPと同様に全米野球記者協会に所属する記者による投票で決められる同賞は、イニング数と防御率が重要視される傾向にある。そうした背景をふまえても大谷は受賞する可能性が高まったと言える。

 無論、コールが優位な立場にはある。ヤンキースの押しも押されもしない絶対的エースは、勝利数こそ大谷と同じく10勝ながら、160.1イニングを投げ、防御率3.03、WHIP1.07と好成績を記録。リーグトップの18QS(先発投手が6回以上を自責点3以内に抑えた場合に記録される指標)は、二刀流スターよりも6つ上回ってもいる。

 しかし、大谷ならば——。日本人史上初となるメジャーでの本塁打王ひいては打撃三冠王を手にする可能性を有する打者が、サイ・ヤング賞争いにも食い込んでいる。この非現実的とも言うべき無限の可能性が淡い期待を膨らませ続ける。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「本塁打王」をもっと詳しく

タグ

「本塁打王」のニュース

「本塁打王」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ