WEC富士初登場、LMGT3のBoP変更は最小限。全9車種の最低重量は変わらずBMW以外のパワーを調整

2024年9月11日(水)12時41分 AUTOSPORT web

 9月13日(金)から15日(日)にかけて、日本の富士スピードウェイで開催されるWEC世界耐久選手権第7戦『富士6時間耐久レース』を前に、FIA国際自動車連盟がLMGT3クラスのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)テーブルを発表した。


 プロトタイプカテゴリーでシリーズ最高峰のハイパーカークラスと同じく9月10日付けで公開された最新のLMGT3 BoPでは、全部で9つあるLMGT3カーの最低重量に変化はなく、最大出力レベルの微調整のみ行われている。


 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催された前回大会『ローンスター・ル・マン』と比べてパワーが調整されたのはこのうちの5車種で、ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2とCOTAで初勝利をマークしたアストンマーティン・バンテージAMR GT3が1パーセントのプラス調整を受け取った。


 一方、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rとフェラーリ296 GT3、そしてポルシェ911 GT3 Rは1パーセントのダウンに。


 しきい値の200km/hを超えた速度域でのパワーを調整する“パワーゲイン”は、BMW M4 GT3を除く8車種に調整が加わった。フォード・マスタングGT3はこの中でもっとも多くの利益をもらいCOTAから4パーセント増加。次いでフェラーリとランボルギーニがそれぞれ3パーセント、ポルシェ、シボレー、アストンマーティンはプラス1パーセントを受け取った。


 同項目でパワーを失う方向の調整が行われたのはマクラーレンのみで、720S GT3エボは前戦からマイナス1パーセント。調整後の数値はポルシェと並んでクラス最大の7パーセントとなっている。


 直近2戦の成績とポイントランキングによってハンデウエイトが課せられる“サクセスバラスト”を適用すると、ポイントリーダーであるマンタイ・ピュアレクシングの92号車はポルシェ911 GT3 Rのベース重量と比べて40kg重い1385kgとなり、第7戦富士でもっとも重いクルマとなる。


 COTAで優勝したハート・オブ・レーシングチームの27号車は1370kgに。同じアストンマーティンを走らせるDステーション・レーシングの777号車と比べて25kg(15+10kg)重い状態で富士を迎える。ランキング2位でオースティンではクラス3位となったマンタイEMAの91号車ポルシェは15kgが加算され1360kgとなっている。

2024年WEC第7戦富士6時間耐久レースのLMGT3 BoP(性能調整)テーブル
55号車フェラーリ296 GT3(ビスタAFコルセ/左)とWEC富士でLMGT3クラスのダブルタイトルを確定させる可能性がある92号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイ・ピュアレクシング/右) 2024年WEC第6戦オースティン


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