190勝の楽天・田中か、中日・大島か、守護神トリオか。次に名球会の扉を叩くのは?

2022年9月18日(日)12時39分 ココカラネクスト

 楽天の田中将大投手が17日、CS争いを繰り広げている西武戦に先発し、7回を4安打無失点、4三振1四球という内容で9勝目を挙げた。これで日米通算190勝に到達。名球会入りの条件である通算200勝の大台がいよいよ見えてきた。

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 チームをCS進出圏内の3位に浮上させる1勝でもあった。田中は「200という数字は意識する。一つ一つ積み重ねていきたい」と大台への意欲を隠そうとはしなかった。日本復帰以降は、大きな期待を裏切り、黒星先行の投球が続いてはいる。昨年は4勝9敗に終わり、今季はこれで9勝10敗。もっともまだ33歳という年齢もあり、名球会入りの200勝は通過点に過ぎないだろう。その先、どこまで勝ち星を積み重ねていけるかに焦点は移りそうだ。

 田中の190勝という数字は、現役投手では最多の数字だ。これに次ぐのがパドレス・ダルビッシュ有でこちらは日米通算186勝。またヤクルト・石川雅規も182勝につけている。その下は少し離れて、ツインズ・前田健太が156勝、ソフトバンク・和田毅と楽天・涌井秀章が154勝となっている。

 年齢的な問題と、ここ数年のパフォーマンスを考えれば、和田と涌井の名球会入りは厳しいと言わざるを得ない。やはり投手にとって名球会入りの条件は高い壁だ。続く149勝の楽天・岸孝之も40歳手前で難しい。その下となると、135勝の西武・内海哲也は今季限りで現役引退。130勝の金子千尋も往年の勢いはない。115勝の巨人・菅野智之も大台に手が届きそうなペースではない。

 打者に目を向ければ、名球会入りが有力な選手はまだまだいる。

 現役で最も近い1923安打の巨人・中島宏之、1831安打のソフトバンク・松田宣浩はもう一踏ん張り必要だが、中日・大島洋平は1873安打で、ケガなどなければ来季中の到達が有力だろう。楽天・浅村栄斗は現在1693安打だが、不動の主軸としてまだまだ稼働しており大台到達も射程圏内だ。

 意外と盲点をついて名球会入りを果たすのはクローザー陣かもしれない。オリックス・平野佳寿は現在日米通算221セーブ。条件である250セーブが迫り、今季もここまで28セーブと38歳の今でも衰えを見せていない。

 またDeNA・山崎康晃は203セーブ、楽天・松井裕樹は196セーブで平野を追っている。こちらは2人ともまだ20代。多いシーズンならば30〜40セーブの量産が見込まれ、早ければ再来年の2024年シーズンにも到達しそうな勢いだ。

 楽天・田中将、中日・大島、そして3人のクローザー陣。果たして誰が最初に名球会の扉を叩くことになるのか。来季終盤にはそんな話題が持ち上がっていてもおかしくはない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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