オリックス 頓宮離脱ショックも しっかり穴を埋めることが期待される「選手の名前」
2023年9月23日(土)18時24分 ココカラネクスト

中嶋監督がいかにチームをたばねていくかも注目となりそうだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
リーグ3連覇を果たしたばかりのオリックスに衝撃が走った。
球団は9月23日、頓宮裕真捕手が「左第4中足骨疲労骨折」していたと発表。レギュラーシーズンの復帰は厳しく来月18日から始まるCS最終ステージの復帰を目指すことになりそうだ。
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頓宮は今季がプロ5年目、ここまで113試合に出場し、打率.307、16本塁打、49打点。特に今季は打撃面で大きく飛躍を果たし、現在、首位打者争いを行うなど、吉田正尚が抜けた中、打線をけん引した一人だった。
また、投手陣では山下舜平大投手が「第3腰椎分離症」の診断を受けたと同じく球団が発表した。山下は期待の新星。今季は開幕投手に抜擢されると前半戦を中心に9勝3敗、防御率1.61の成績を残していた。
投打で大きな役割を果たした2人の離脱でチームへの影響が心配される一方で、チームは9月23日に行われたソフトバンク戦(ペイペイドーム)に6−1と大勝、5連勝をマーク、大台の80勝に到達した。
3回二死満塁の好機に2点適時打を放った若月健矢の活躍、また光ったのは「4番・一塁」で先発出場した、Tー岡田の働きにもあった。1点をリードした4回の攻撃、一死満塁で迎えた打席できっちりとライトへ犠飛を放ち、役割を果たした。7回の打席で代打を送られて交代となったが、Tー岡田は優勝が決まった20日の試合でも「7番・一塁」でスタメン出場すると、7回の打者一巡の猛攻のときにしっかり四球を選んで、チームに貢献していた。
今季は打率1割台と低迷。年々出場機会も減っているが、チーム打撃など与えられた役割をしっかり果たせれば、頓宮の穴を埋める存在としても期待がかかる。
山下の故障も痛いが、まだプロ3年目と若く無理はさせられない。投手陣は山本由伸、宮城大弥の左右エースに加え、後半戦からは育成出身のプロ6年目右腕、東晃平なども台頭。救援陣も含め、安定した力を発揮する投手が多いため、総力戦でカバーしていく形となりそうだ。
何より今季優勝が決まる130試合までで123通りのオーダーを敢行。調子のいい選手を見極め「全員で勝つ」を信条とする中嶋聡監督であれば、チームの危機にも「最適解」を見つけられるはず。
目指す日本一連覇に向け、今後の歩む道も注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]