巨人Bクラスの要因 「ジレンマはありました」退任した大久保博元氏が指摘した 浮上できなかった「ポイント」とは

2023年10月10日(火)13時12分 ココカラネクスト

チーム再建を目指したが、1年でチームを去ることになった大久保氏(C)CoCoKARAnext

 巨人は今季も4位と2年連続Bクラスに沈んだ。低迷の責任を取り、原辰徳監督が退任。すでに阿部慎之助新監督が着任し来季の巻き返しへ向けて、様々な策を練っているとされる。

 一方、チーム再建を託されながら、すでにチームを離れたコーチもいる。今季打撃チーフコーチとして入閣した大久保博元氏はわずか1年で現場を去ることになった。

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 大久保氏は10月9日に自身のYouTubeチャンネルを更新。元ロッテOBの愛甲猛氏との対談形式で今季の巨人の戦いについて振り返った。

 冒頭で愛甲氏に「巨人軍を卒業しました」と宣言した大久保氏。その上で「やっぱりきつかったですよ、1年間本当に」と実感を込めてつぶやいた。

 その上で今季のチームマネジメントついて話が及ぶと、大久保氏は監督経験があっただけに「バッティング以外は口が出せない」状況にもどかしさも感じていたようで、さらに「たとえばスコアラーがあまりにも我々、バッティングコーチと違うことを言い出すと、『おいおいおい』と。そこは俺より後に個人で話してよと。まずは俺たちの対策を聞いてとジレンマはありました」と告白した。

 チームでは今季、チーム打撃、本塁打ともリーグトップの成績を誇りながら、1点差ゲームを多く落とすなど、「勝負弱さ」もチーム低迷の要因とされた。背景には打撃コーチ陣と相手投手陣の情報を伝えるスコアラー陣の意見の相違もあったという中、現場のコーチとしての思いを伝える場面もあった。

 さらに愛甲氏から「最終的に何がダメで?」と問われると、「簡単な話、打たれちゃったんですよね」と大久保氏。あくまで投手陣に責任を押し付けるつもりはないと前置きしながら、「1番はやっぱりどうしても逆転されていく」と昨年に引き続きチームの弱点となった、救援投手陣の問題をあげた。

 18年ぶりに優勝した阪神のピッチングスタッフに関して「ピッチャーが強い、根負けしない」とたたえた上で、巨人に関しては「点をどこで取るんだっけという野球だった。やっぱり点を取られるのが前提にあると、8回、9回逆転負けという。翌日もきついですよね」と終盤に試合をひっくり返される展開も多かったことで、ダメージが大きく残ったとした。

 ここぞというときの勝負強さをいかに身につけるか、タフな救援投手陣の構築は来季への宿題として残された。阿部新監督がいかに課題解消に乗り出すかも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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